レジェンド

即興章 フットボールの神様に愛されし者


栄誉
名声
成功
俗な言葉を用いればタイトル。
その一番大切なもの、欲しかった最後のひとつを取り損ねた男がいる。
だが、そんなことは、彼の価値にいささかの関与さえできない。

どれだけのことを成し遂げても、最も欲していた最後のピースが、その欠片が見つからない。
忘れもの?

悲劇性
それさえも彼は太陽の恩恵へと昇華させたようにおもえる。

フットボールの神様に愛されし者

人は、何をもってすれば、なにを得れば幸福なのか。
君臨することだけが成功者の証なのか。

誰もが知っている。
最高のコンダクターでありアクターだったことを。

眩しいばかりの光だけではない。
真っ暗な闇でさえをも、魅力にも、魔力にも変えた男。

なぜ、私はこんなことを綴っているのか?
わからない。

ただ、欲するままに溢れ出る情感を落としているに過ぎない。

伝説
巡り来る幾多の歳月の中、風雪にも耐えて、その名は語り継がれることだろう。

同じ時代を生きた幸福をおもう。

何が大切なものなのか。
その後ろ姿がこたえてくれているようにおもえるのだ。

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