
プレミアリーグ第10節でアストン・ヴィラをアンフィールドに迎えたリバプール。
久しぶりに良い試合を観たような気がします。
クリーンシート達成には大きな意味があった
チームコンディションが上がらないリバプールでしたが、特に問題視されていたのはディフェンスでした。
攻撃力もディフェンスがしっかりしている前提ですからね。
その点、アストン・ヴィラ戦でのリバプールはクリーンシートを達成し、今後へ向けて非常にポジティブなものを得たと思います。
リバプール対アストン・ヴィラ戦の主だったスタッツ
| スコア | リバプール 2 | ヴィラ 0 |
| トータルシュート数 | リバプール 16 | ヴィラ 10 |
| ショッツ・オン・ターゲット | リバプール 4 | ヴィラ 3 |
| ボックス外からのシュート数 | リバプール 9 | ヴィラ 6 |
| ボックス内からのシュート数 | リバプール 7 | ヴィラ 4 |
| ポゼッション | リバプール 53.429 | ヴィラ 46.571 |
| デュエル勝率 | リバプール 53.846 | ヴィラ 46.154 |
| コーナーキック獲得数 | リバプール 1 | ヴィラ 4 |
| パス本数 | リバプール 467 | ヴィラ 398 |
| パス成功率 | リバプール 87.366 | ヴィラ 84.422 |
| 敵陣でのパス本数 | リバプール 278 | ヴィラ 178 |
| 敵陣でのパス成功率 | リバプール 83.094 | ヴィラ 73.596 |
| ファイナルサードでのパス本数 | リバプール 140 | ヴィラ 104 |
| ファイナルサードでのパス成功率 | リバプール 74.286 | ヴィラ 67.308 |
(データは、LFCのオフィシャルウェブの数字を参照しました。)

ポゼッションは適度な数字だった
ポゼッションで多少上回ったリバプール。
圧倒したわけではありませんが、私はこれくらいの方がベターな場合もあると考えています。
特に、スロット体制になってからのリバプールは、よりボールを持つことに重きを置いてきたし、もしかしたらそのことも今シーズンの苦戦に繋がっているのではないか?と考えていたからです。
敵陣でのプレーが多かったリバプール
大差がついたわけではないものの、リバプールの方が敵陣でプレーをすることが多く、ファイナルサードでのパスも成功率が高かった。
また、シュート総数に比べれば、決定力も低かったとは言えないと思います。
オフサイド判定になったウーゴ・エキティケのシュートに至る流れもよかったし、悪くない結果ですね。
リバプールのエリア別プレー、そのパーセンテージ
- ポゼッションで上回ったリバプールは、どのエリアでプレーをしていたパーセンテージが高いのか?
- 自陣、中盤、敵陣という三つに分けると、次のような数字となっています。
- 自陣:21.8
- 中盤:45.2
- 敵陣:33.0

左右・中央の攻防について
攻撃時のリバプールですが、ピッチの左右、中央において、どのエリアを多く使っていたか?
その数字は、次のようなものでした。
- 左:38.4
- 中央:29.7
- 右:31.9
攻撃時のリバプールは、左ワイドからの攻撃の方が多かったことを表しています。
こういった展開になったひとつの要因ですが、アストン・ヴィラの攻撃が左ワイドメインだったこともあったと思います。(リバプールの右ワイド)
アストン・ヴィラの攻撃時におけるプレーエリアは次のとおりです。
- 左:42.4
- 中央:29.9
- 右:27.7
バランスの取れた試合ができたリバプール
これまで、主だったスタッツについて振り返ってきましたが、決して圧勝ではありませんが、アストン・ヴィラ戦でのリバプールは、攻守にわたってチームのバランスが取れていたと言えそうです。
それがスコアにも反映されましたね。
こういう試合を継続することで、今後勝率も上がっていくと思います。

交代枠1が意味していたもの
久しぶりに安心して見ていられる試合をしたリバプールですが、この日は過密日程の中ではあるものの、交代枠を一枚しか使いませんでした。
77分にウーゴ・エキティケに代わってフロリアン・ヴィルツが投入されたものです。
これはおそらく、スロット監督の中に、石橋をたたいてでも今日は勝ち点3を取りたいという気持ちもあったのだと私は考えています。
試合が良い流れでしたので、妙に動いてテンポを崩したくないという心理が働いたのではないか。
でなければ、こういう時期ですので5枚のカードを切っていたと思うのです。
アストン・ヴィラ戦で勝利しましたので、今後はできるだけ多くのメンバーにピッチの感触を得させたいですね。
レアル・マドリード戦、マンチェスター・シティ戦を前にしての試合だった
苦しい状況の中での臨んだアストン・ヴィラ戦でしたが、アンフィールドは選手達を後押ししていましたね。
アストン・ヴィラ戦の後には、レアル・マドリード戦、マンチェスター・シティ戦と続いていくことから、今回の勝利は非常に大きなものがあると思います。
選手達も勝利する感触を思い出したでしょうから、次からの試合にまた期待したいですね。
レアル・マドリード戦、マンチェスター・シティ戦も良い報告ができるようにと願いながら、この稿を閉じさせていただきます。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
