今シーズンのリバプールは、右サイドバックの主軸であるナサニエル・クラインを長期負傷離脱で欠くことになりました。
そういった厳しい状況の中、しっかりと結果を出してきた背景には、若手のトレント・アレクサンダー=アーノルドとジョー・ゴメスのがんばりがあったと思います。
ただ、残念なことに、その一人ジョー・ゴメスも怪我を負い、チャンピオンズリーグ決勝では起用することができません。
そういった状況を鑑みれば、レアル・マドリード戦でのスタメンは、まず間違いなく、トレント・アレクサンダー=アーノルドになることでしょう。
負傷者が出るのは、いつだって良くないことですが、あえてポジティブな部分を探せば、新しい芽が育つことだと思います。
トレント・アレクサンダー=アーノルドは、その期待にこたえ、ワールドカップ・イングランド代表に招集されるに至りました。
そのトレント・アレクサンダー=アーノルドですが、レアル・マドリードとの決勝を控え、この時のために13年間トレーニングをしてきたと語っているそうです。
この時という中には、ワールドカップのことも含まれているのかもしれません。
トレントがTelegraphへ向けて語ったものであり、この場では、その一部ですが、私なりにまとめてみたいと思います。
(Trent Alexander-Arnold)
ぼくは、こういった時、こういった試合のために、13年間トレーニングをしてきたんだ。
知らず知らずのうちに、自分自身で準備をしてきたということだね。
ぼくは、新しいレベルに到達するよう、これから数日ハードワークをすることだろう。
努力を続けて、自分自身を見つめることが重要なことだし、いい試合が出来ると確信をしている。
その時、彼(クリスティアーノ・ロナウド)がベストを発揮できないようにさせるというぼくのチャンスが生まれる。
タイミングとしては、驚きだったよ。(イングランド代表に招集されたこと。)
ぼくは、ワールドカップへ行くとは思っていなかったからね。
いつかは行くことをぼくはいつも夢見ていたんだ。
ぼくは、数百万回も自分が成長することを思いながら来たんだ。
あらゆることが起こることをぼくは想像してきたよ。
思えば、チャンピオンズリーグ決勝を戦うリバプールは、プレイオフからのスタートでした。
その際には、トレントが、見事なゴールを決めてみせましたね。
あのゴールから、リバプールの快進撃がはじまったという見方もあると思います。
トレントは、地元出身、スカウサーであり、このまま成長していけば、いつの日かリバプールのキャプテン候補になるかもしれない。
私は、個人的には、そう思っています。
ロナウドとのマッチアップに、並々ならぬ意欲を示しているトレント。
そのトレントには、若さというかけがえのない武器があります。
ロナウドを完封できれば、トレントの評価は、さらに一段と高まるだろうし、チームメイトのモハメド・サラーにとっても、バロンドール授賞の可能性が強くなると思います。
おそらく、センターバックの右は、デヤン・ロブレンが担当することになると思いますが、そことの連携部分も、しっかりとトレーニングで整備しておいてほしいと期待します。
トレントの活躍を見て、リバプールのアカデミー育ちの若手達も希望を持てる。
私は、そう思っています。