今から15年前の今日、2007年8月27日は、ブラジルのグレミオからやって来た若手ミッドフィールダーが、リバプールでのデビューを飾った日にあたります。
彼の名前はルーカス・レイバ。
コップは、ルーカスをこよなく愛し、ブラジルのスカウサーとまで呼ばれた選手です。
決して派手さがあるわけではない。
ファンタジスタでもない。
しかし、リバプールファンはルーカス・レイバを応援し、愛した。
ルーカスの場合には、仕事人という言葉が似合いそうですね。
相手を潰すことにかけては、本当にしたたかなものを持っていました。
ルーカスがグレミオからリバプールへやって来た当時の監督はラファ・ベニテスでした。
あの当時のリバプールは、ミッドフィールダーが充実しており、特にセントラルは群雄割拠。
在籍した時期は前後しますが、スティーブン・ジェラード、シャビ・アロンソ、ハビエル・マスチェラーノ、またモモ・シソコなどもおりました。
そんなチームに入って来た若きブラジル人。
実際ルーカスは、リバプール加入当初は、心ない批判を受けたこともあり、何かとシャビ・アロンソと比較されることも多かった。
この2人は、まったくタイプが異なるのですから、比較すること自体、意味はないと思うのですが。
そういった苦労も重ねたルーカスですが、リバプールでのポジションを得るために、監督の助言を得ながらも、自らのプレイスタイルを変化させて行きました。
その上で、リバプールに欠かせない存在となった。
まさに努力の人ですね。
そんなルーカスですが、リバプール在籍期間中には、数度にわたる大きな怪我も経験しました。
治療、リハビリに長い時間を要したこともある。
それでもルーカスは、不死鳥のように蘇り、リバプールでのキャリアを全うしています。
ルーカス自身、何度となく大きな怪我を負った経験をしていますので、チームメイトが重傷を負えば、リハビリの現場に顔を出し、助言をしていたという話もよく聞きました。
怪我を負ったプレイヤー達が、ルーカスへの感謝の気持ちを表していたことも沢山ありましたし。
人柄も素晴らしいルーカス。
リバプール時代のルーカスは、公式戦346試合に出場を果たしています。
その間、7ゴール、19アシストを記録。
ただ、ルーカスのプレイスタイルは、中盤での門番のような役割を果たすものでしたね。
時に躯を張ってでも、相手の攻撃を潰して行くメンタリティー。
ブラジルのスカウサーは、いつまでもリバプールファンの心に生き続けます。
20歳代での約10年間。
現役プレイヤーとして最も旬な季節をリバプールに捧げた男でした。