リバプールファンからすれば、遅きに過ぎた感もありますが、この度UEFAは、ママドゥ・サコーのドーピング疑惑について処分をしないことを決定しました。
ママドゥ・サコーにすれば、あまりにも長い時間だったと思うし、ヨーロッパリーグ決勝やユーロ本大会にも出場できなかったのですから、払った代償は、あまりにも重かったと言わざるを得ません。
まずは、ママドゥ・サコーとドーピング疑惑に関する経緯をごく簡潔にまとめてみたいと思います。
○3月17日に開催されたヨーロッパリーグ、対マンチェスター・ユナイテッド戦の際にママドゥ・サコーの体内から検出された成分が禁止薬物を含んでいるとUEFAが判断。
○ママドゥ・サコーの体内から検出された脂肪燃焼系のサプリメントが、違法薬物に該当するという判断でした。
○UEFAは暫定処分として、ママドゥ・サコーに対して30日間の出場停止を命ずる。
○ママドゥ・サコーの弁護士が、そもそもママドゥ・サコーの体内から検出された成分(サプリメント)は、禁止リストに含まれていないと指摘。
○それでもUEFAは、即決せず、引き続き調査を継続する旨を決断。
○UEFAは、弁護士から指摘をされたことについて、世界アンチ・ドーピング機関公認の研究所にヒアリング等を実施。
○この結果、UEFAは、弁護士の主張を認め、ママドゥ・サコーの無実を認定。
遅すぎた感は、否めないし、失われたママドゥ・サコーの時間は戻って来ませんが、これで晴れてママドゥ・サコーは、試合に出場することが可能となりました。
ファンとしては、納得のいかない思いもありますが、ママドゥ・サコー自身は、今回の決定を受けて、歓びのコメントを発しています。
「この件がようやく終わって、嬉しく思っているよ」
「私にとっては、厳しい日々だったけど、間違ったことはしていない!と確信していたんだ」
「これで、チームに戻れるし、またプレーできることが、本当に楽しみだよ!」
UEFAが暫定処分を決定した際には、ママドゥ・サコーは、新シーズン開始から半年あるいは1年間の出場停止になるのではないか?という説が有力でした。
しかし、弁護士の指摘により、UEFAの主張が誤りだったことが立証された。
UEFAには、いろいろ言いたいことはありますが、ぜひママドゥ・サコーには、前を向いて進んでいってほしいですね。
今回の決定をもって、リバプールが抱えていた課題のひとつは、ようやくにしてクリアになりました。
ママドゥ・サコー自身が歓んでいることが、せめてもの救いですね。