フットボールの個人成績といえば、どうしてもゴール数やアシスト数に眼が行きがちですが、汚れ役としての貢献度も、しっかり見てあげる必要があると思います。
さて、いわゆる潰し屋と呼ばれるタイプがいますが、その指標として、タックルの回数、その勝率がデータとして取り上げられていました。
プレミアリーグでは、ルーカス・レイバが群を抜いているというのが、現実のようです。
プレミアリーグでプレイする全プレイヤーのうちタックルで勝った回数順にトップ10をあげた場合、ルーカス・レイバが54回とトップ。
他の9人と比べると、圧倒的に出場時間が少ないにも関わらず、50回を超えているのは、ルーカスただ一人。
2位のフェルナンジーニョの45回を大きく上回っています。
なお、ルーカスがプレイしたのは、765分間なのに比べ、フェルナンジーニョは969分間。
一試合の間に、どれだけルーカスが相手を潰しているか・・・という現状が見えてきますね。
また、タックルの勝率という面でいくと、ルーカスは83.08パーセント。
これもまた、素晴らしい成績です。
とかく、ルーカスのようなポジション、役割を担うプレイヤーは、あまり注目されない部分がありますが、相手の攻撃の芽を摘むという点では、チームに貢献していることは間違いないと言ってよさそうです。
欲を言えば、たしかにボールを奪ってからのダイナミックな展開力など、中盤の底に求められる要素は沢山ありますが、ルーカスのように、何かひとつでも他に負けないものを持っているプレイヤーは、起用法によっては、必ずやチームの力になることでしょう。
たとえば、試合をリードしていて、そのまま逃げ切りたいときなど、ルーカスのように、的確に相手を潰せるタイプは、生きてくるのではないでしょうか。
まだまだルーカスには、リバプールでやるべき仕事がありそうです。