ちょっと意外な数字があります。
プレミアリーグの中で、最も多くヘディングのゴールを決めているのはリバプールなのだそうです。
今シーズンのリバプールは、既にヘッドで14ゴールを決めており、これはリーグ最多だと、Sky Sportsが触れています。
リバプールといえば、自慢のフロントスリーは、ヘディングでも強味を持っているものの、ずば抜けて長身長なわけではなく、主に空中戦で勝負をするタイプでもありません。
一方で、リバプールの場合には、コーナーキックやフリーキックの際に、センターバックが上がって来て、たとえばファン・ダイクがガツン!と決めるシーンもありますね。
この成績が表しているのは、クロスの正確さ、質の高さだと、私は思います。
現地時間月曜日に開催されたウェストハム戦でも、先制ゴールとなったのは、トレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスからジョルジニオ・ワイナルドゥムがヘッドで決めたものでした。
両サイドバックが、非常に危険なボールを相手ボックス内へと送り込んで来ると、リバプールはゴールに近くなる。
その傾向は、確かにあると思います。
トレント・アレクサンダー=アーノルドとアンディ・ロバートソン。
このペアは、おそらくプレミア最強の両サイドバックですね。
贔屓目なしに、そう思います。
彼等が、ほとんどウィングの位置を取るため、サディオ・マネやモハメド・サラーは、よりゴール近くに絞って行くことが可能となり、相手ボックス内には、リバプールのプレイヤーが3人、4人、あるいは5人と飛び込んで行ける。
これは圧巻です。
それを可能にしているもうひとつの要素として、リバプールの戻りの速さがあると思います。
攻守の切り替えがずば抜けている。
それだけ、各プレイヤーがハードワークをしているわけですが、主導権を握っているから、想像するほどには疲労は溜まらない。
むしろ、走らされている相手の方がばててくる。
一時期のリバプールは、セットプレイが苦手でした。
守備面でもそうだし、攻撃面でも同様だった。
特に、あのスティーブン・ジェラードを失ってからは、その傾向が顕著になったと思います。
今、リバプールにはトレントとロボという優れたキッカーが2人揃っています。
これは、間違いなく大きな武器ですね。
ウェストハム戦では、ファン・ダイクも惜しいヘッドを放っていたし、今後セットプレイの際には、ゴール前での駆け引きに注目してみるのも面白そうです。
ヘッドで強いリバプール!
何やら、新鮮なものに出会った気分です。