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リバプールのセンターバックについて考える

Virgil van Dijk


エミレーツでアーセナルに敗戦を喫したリバプール。
スタッツでは相手を圧倒していただけに、取りこぼしたと表現してもよさそうです。
ただし、負けは負けであり、ここから何を学ぶかが大切ですね。
今回は、アーセナル戦を見た上でのリバプールのセンターバックについて書いてみたいと思います。

20分にサディオ・マネのゴールで先制をしたリバプール。
同点に追い付かれたのは32分のことで、この失点はいろいろな見方、表現方法があると思いますが、ファン・ダイクのミスという声もあることは否めません。
ファン・ダイクは、アリソンへボールを戻す際、相手に押されており、キックが不正確になった。
ファールを主張したものの、そのアピールは認められていません。

仮に、あれがファールだったとしても、ファン・ダイクであれば、まったく苦にせず、普通にプレイが出来ていたことでしょう。
むしろ、当たって来た相手を逆に飛ばしていたかもしれない。
それが、今回は出来なかった。

私としては、どうしてもファン・ダイクを責めることは出来ないのです。
今日に至るまでの状況、試合日程、プレイ時間・・・。
それらを冷静に考慮したとき、ファン・ダイクとはいえ、実際タフだったことでしょう。

新型コロナウイルスの影響により、長期のインターバルが空いたプレミアリーグ。
再開をするに当たっては、各プレイヤーのコンディションが心配されました。
フィジカルは勿論、メンタル面においてもです。

最高潮の状態へ戻すには、それなりの時間が必要だったはず。
実際、プレミアリーグは交代枠を5人に拡げています。

しかし、ファン・ダイクはといえば、プレミアリーグが再開されて以来、まったく休んでおらず出ずっぱり。
これは、フィジカルだけではなく、集中力を常に保つことも一苦労だと思うのです。

リバプールには、シニアという意味では4人のセンターバックがいます。
ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、ジョエル・マティプ、デヤン・ロブレン。

4人それぞれに個性があり、ストロングポイントがある。
大切なことは、4枚のセンターバックをリバプールが備えておく必要があるということだろうと私は思います。

現実はといえば、ファン・ダイクとジョー・ゴメスの2枚でまわしている状況であります。

リバプールにとって辛いのは、ジョエル・マティプ、デヤン・ロブレンともに、決して怪我が少ないタイプではないということ。
また、ジョエル・マティプの場合には、怪我をした際に、復帰を果たすまで、それなりに長い時間がかかってしまう。
それもまた事実かと思います。
良いものを沢山もっているセンターバックだけに、その点はとても残念です。

必然的に、ファン・ダイクにかかる負担は重くなってくる。

この夏、リバプールがセンターバック獲得に動いている。
そんな噂は随所で囁かれています。
大切なことは、常にしっかりと4枚を揃えておけること。
ファン・ダイクにも、時には休養を与えることが可能となること。
これは、私の個人的な考えです。

アーセナル戦で起きた失点シーン。
ファン・ダイクといえど、批判は受けることでしょう。
ただ、ここまで書いてきたように、私は責める気持ちにはなりません。
やはり、リバプールには、新たなセンターバックが必要なのか?
そう思わせるような出来事でした。

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