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あれから32年 ヒルズボロの悲劇


今日、4月15日は、リバプールにとって、とても重要な日ですね。
32年前の今日、1989年4月15日のこと、『ヒルズボロの悲劇』と呼ばれる惨劇が起こってしまいました。
毎年、この日が巡って来ると、言葉足らずですが、私なりに書かせていただいております。
今年も、巡って来たのですね。

まず、お亡くなりになった96人の方々に、深く哀悼の意を表します。
尊い命が奪われた、まさに悲劇でした。

ヒルズボロの悲劇について、その概要に少しだけ触れてみると、次のような出来事でした。
シェフィールドのヒルズロボスタジアムで開催されるはずだったFAカップ、リバプール対ノッティンガム・フォレストの試合で発生したあまりにも悲しい事故。
ゴール裏のスタンドに収容能力を超える観客が入場し、スタジアムが崩壊するという惨劇に。
96名の皆さんが亡くなり、766人の重軽傷者を出すという大惨事になってしまいました。

リバプールは、この悲劇を重く受け止め、ご遺族に寄り添いつつ、毎年この日が巡って来るとセレモニーを続けて来たものです。
新型コロナウイルスの影響があり、昨年から大勢の人が集まってのセレモニーは出来なくなってはおりますが、追悼をする心に何ら変わりはありません。
残されたご遺族の心中を思うとき、本当に言葉にならないものが溢れてきます。

ヒルズボロの悲劇をきっかけとして、イングランドはスタジアムの安全性を高めるための対策を打っていくことになります。
お年寄りからお子さんまでが、安心して通えるスタジアムに。
そういった意識を再認識させるきっかけになったと言ってもいいでしょう。

ヒルズボロの悲劇のようなことは、二度と起こしてはならない。
そのためにも、私達は忘れることなく、教訓として、未来へ向けて生かして行く必要がありますね。
ここに重ねて、犠牲になられた96人の方々に哀悼の意を表し、御冥福を祈ります。

歳月。
時間は流れて行きますが、忘れてはいけないものがある。
この日が巡ってくる度に、心を新たにし、安全性の確保を見直して行く。
その営みが、とても大切なことに思えます。

誰もがフットボールを楽しみ、安心して観戦できる環境をつくること。
その営みを止めないこと。
これが、残された私達の責務だとも思います。
96人の命の尊さを思うとき、これからのフットボール界が、このことを教訓として、より良い運営がなされることを切に願います。

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