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勝利よりも敗北からより多くを学んだと語ったファビーニョ

Fabinho

昨シーズンのリバプールを思い出してみると、最後の最後まで4冠の可能性を残していました。
言うは易く、すごいことだと私は思うのです。
プレミアという世界で最も激しく厳しいであろうリーグにあって、あれだけの戦績をおさめたのですから。

ただ、リバプールのプレイヤー達が心から歓べなかったのは、プレミアリーグでは僅差で2位に終わり、チャンピオンズリーグは決勝で敗れたこと。
それでもリバプールは2冠を達成しているのですが、やはりプレミアとCLでの結果というものは、プレイヤーに重くのしかかっていたのでしょう。
そのことをファビーニョも認めているのですが、コップ達の姿を見て、彼等の歓迎を受け、心が溶かされていったようです。
ユルゲン・クロップのチームにとって、決勝での敗北は最高の結果だったかもしれないと。
なぜなら、勝利するよりも、より多くのことを敗北から学んだからだとファビーニョは言います。

これは、ファビーニョがThe Athleticへ向けて語ったもので、その中で例えばブラジル代表は、こんなことも言っています。

Fabinho
決勝戦の後、私はバスのパレードをやりたくなかったんだ。(リバプールの街)
負けたことで傷ついていたからね。
何か、大きなものを逃してしまったような気持ちだったんだ。
でも、リバプールへ帰ってパレードを始めると、気分は大きく変わったよ。
そこで、私は気づいたんだ。
これは、私達に起こった最高のものだったのではないかとね。
失望したにも関わらず、私達がプレイしたシーズンが、多くの人々を満足させていた。
そのことを私達全員が理解する助けになったよ。
何人の人々が増えようと、私は驚かなかった。
なぜって、リバプールファンはクレイジーだからね。
あの日、彼等が見せてくれたサポートは、本当に信じられないようなものだったよ。
それは、彼等にとって、このクラブが何を意味するかを如実に示していたね。
私達がパリで負けたとしても、彼等は幸せでいてくれた。
そんな時間を彼等と共有できたよ。
どのシーズンでも2つのタイトルを獲るということは簡単ではない。
反省すればするほど、これまでの良いシーズンに感謝の思いがわいてくるんだ。
私達は、プレミアリーグとチャンピオンズリーグに、非常に接近したのだからね。
シティは、常に新しいプレイヤーを買って来ては、チームを強化し続けている。
今年の夏には、ハーランドが加わったこともそうだね。
彼等との戦いは、本当に良いものになると私は思うよ。
ただ、彼等だけではないね。
トッテナムは、何人かの良いプレイヤーを買ったし、ガブリエル・ジェズスが行くアーセナルもそうだね。
チェルシーもそうだ。
どこも強化をして来ている。
それは、シティを倒したいからだよ!
だから、今シーズンのプレミアリーグは、素晴らしいレベルになるよ。

本当は、バスのパレードには気が進まなかったというファビーニョ。
しかし、スタートしてみれば、コップに囲まれて、気持ちを切り替えられた。
そのときファビーニョは、負けたことで学ぶことが沢山あると悟ったようです。

ファビーニョが言うように、この夏におけるライバルチーム達は、着々と新戦力を獲得し、強化を図っています。
その中で、リバプールがどう戦って行くか。
まさに、一試合、一試合が重要だし、極力ドローも減らして行きたいですね。
リバプールに在籍する多くのプレイヤー達は、栄光を知っているし、敗北することも学んでいる。
より熟成されたメンバーで、今、再びリバプールは、勝利への道を走ります。

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