思い出の選手達

Past players~思い出の選手達~ディトマー・ハマン

Dietmar Hamann


お疲れ様です。
今日はまた随分と暑くなりましたね。
バテてしまいそうな情けない自分がいます(;゜ロ゜)

かつてリバプールで活躍をした選手を折りに触れてご紹介をしております。
今回が第5回で、これまで取り上げてきた選手はというと、フィナン、スソ、ゼンデン、そしてベラミーでした。
第5回ですが、実はリクエストをいただいており、その選手を取り上げようと思います。
元ドイツ代表でもあるディトマー・ハマンです。

まず書いておきたいのは、ハマンはかのイスタンブール戦士の1人であるということ。
奇跡の追い上げをみせビッグイヤーを掲げたリバプールでは、キャプテンのスティーブン・ジェラードが反撃の狼煙をあげていますが、実は流れをリバプールに呼び込んだのはハマンの投入からでした。
ハマンを投入したリバプールは、試合を立て直して3-3に追いつき、PK戦で優勝。
PK戦でも1人目のキッカーとして成功させたのはハマンでした。
PK戦において最初のキッカーは非常に重要ですから、余程キックに信頼を置かれている選手でないと蹴らせないと思うのです。
それに強いハートが必要ですね。

また、この試合、PK戦ではハマンに後日談が存在します。
実はこのとき、ハマンは右足の親指を骨折しながら蹴っていたということが後に明らかになります。
なんというメンタリティー!

ハマンは長身のミッドフィールダーであり主に中盤の底を努めていました。
でありつつ、相手を脅かすミドルも持っておりゴールを狙うこともできる。
ピッチ上で大きな声を出して怒鳴るというよりも、静かに闘志を燃やすタイプだったように記憶しています。

イスタンブールの奇跡でチャンピオンズリーグを制覇したリバプールですが、タイトルという意味では乏しかったイメージがあると思います。
しかし、事実としてハマンが在籍をしたシーズンでも特に2000–01シーズンでは、カップ・トレブルを達成しています。
(※トレブル=3冠)
この3冠とは、FAカップ・リーグカップ・UEFAカップであり、さらに翌シーズンのCL出場権もゲット!
ハマンもタイトル獲得のために貢献をしています。

ハマンがリバプールの選手として活躍をしたのは1999年〜2006年で、やって来た当時、リバプールの指揮官を務めていたのはジェラール・ウリエ監督でした。
リバプールでのキャリアでハマンは283試合に出場し、11ゴールという記録を残しています。
在籍当時のハマンは、地元リバプールのファンイベントにも積極的に参加するなど、コミュニティーを大切にした人でもありました。

以降、リバプールには素晴らしい中盤が形成されていきます。
ジェラードでありシャビ・アロンソ、ハビエル・マスチェラーノ、あるいはルーカス・レイバ、モモ・シソコなどなど。
キャラクター的にハマンは地味に感じられるかもしれませんが、ここ一発!という大舞台に強い人だったことは確かです。
ハマンがいることで、ジェラードもプレーがしやすかっただろうし、いろいろな意味で貴重な存在でありました。

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