2025年も残りわずかになりました。
日本では師走と呼ぶ月であり、年末・年始には休暇を取る人々も多いことでしょう。
ただし、この季節でのフットボール界といえば、冬の移籍市場が解禁となる時期です。
■リバプールは移籍市場で動く必要はあるのか?
補強というものは、ファンにとって夢があります。
その一方で、私個人の考えを多少述べてみると、補強は重要であるものの、安易にそこへ舵を切ることには疑問符を抱きます。
補強以外にもチーム強化の選択肢はあると思っているからです。
しかしながら、ことセンターバックに関しては、これだけ離脱が増えると、何らかのてこ入れは必須だと思います。
センターバック、あるいはディフェンスのことは今後触れるとして、今回はアタッカーのやり繰りについて述べてみます。
■サラーとイサクが揃って欠けるリバプール
現実問題として、リバプールは主力のフォワードを複数欠くことになっています。
モハメド・サラーは、アフリカ・ネーションズカップ参加のためエジプト代表へ。
アレクサンデル・イサクは、大きな怪我を負ってしまい、長期の離脱が確実です。
仮に、選手の出し入れを直近で行えるとすれば1月ですが、リバプールはどう措置するでしょうか?
ここでは、大きく分けて3つのパターンを考えてみたいと思います。
■ローンバックによる戦力補充
もし、リバプールでも主力級としてやっていける選手がローンで出ているならば、戻すことも選択肢のひとつですね。
モハメド・サラーを欠いているわけで、右のワイドでもプレーが可能なら頼もしい。
さらに言えば、リバプールの主力にはレフティーが少なく、サラーもいないとなれば、出て来る名前はアストン・ヴィラにローンで出しているハーヴェイ・エリオットを戻すという考え方です。
エリオットは、アストン・ヴィラで出場機会を与えられておらず、本人のことを考えても、1月には何らかの対処をする必要もあるでしょうから。
■若手の登用
私が考える二つ目の選択肢は、若手の登用です。
フォワードで若手といえば、まず思い浮かぶのはジェイデン・ダンズの存在です。
スケールの大きな選手であり、ファイティング・スピリットも持っている。
それに彼はスカウサーですから、ファンからの大きな支持も得られることでしょう。
ジェイデン・ダンズは、怪我からの回復を期していましたが、戻れる見込みが立って来たようだし、今後何かをするならば、彼の起用を検討することも悪くはないだろうと私は思います。
■補強による戦力アップ
次に、オーソドックスな手法として補強というものがあります。
今、リバプールが狙っていると多々噂になっているのは、ボーンマスに所属するアントワーヌ・セメニョ(ガーナ)です。
年齢的には現在25歳であり、ちょうどいいといえばいいのですが、夏に大きな支出をしたリバプールが、1月にも大型補強をするか?は、よくよく注視しなければなりません。
アントワーヌ・セメニョが優れた素晴らしい選手であることは、言うまでもありません。
■飽和を避けるための措置
これまで3つの選択肢を述べてきましたが、ひとつ念頭に置いておきたいのは、フォワードが飽和状態になることですね。
仮に補強で整えた場合、サラーやイサクが帰って来たとき、人数的にどうか?は、考えておく必要があると思います。
そのとき、浮かんで来るのが、もうひとつの道です。
夏、シーズン終了までの間、ローンで誰かを連れて来るというもの。
ワールドカップイヤーがやって来ますので、選手達も出場機会を熱望しているはず。
もし、ローンで獲れる候補がいるならばですが、これは考えてもいいだろうと。
冬といえど熱い季節。
フットボール界が過熱する時が目の前に迫って来ました。
果たしてリバプールは、アタッカーの戦力維持、あるいは向上へ向けて、どんな答えを用意するのでしょうか。