新シーズンからバイエルンの指揮官に就任するカルロ・アンチェロッティですが、リバプールファンにとっても思い出深い名前ではあります。
イスタンブールの奇跡。
あのヨーロッパ・フットボール史に残る名勝負を演じた敵将がアンチェロッティ。
ミランでは、「イスタンブールの悲劇」とも呼ばれているそうです。
アンチェロッティは歳月を経て、バイエルンの監督となりますが、文字通りスター軍団を率いることになります。
監督として、輝かしいキャリアを誇っているアンチェロッティですが、どうしても欲しかったプレイヤーとして、スティーブン・ジェラードだ!と明確にこたえたそうです。
アンチェロッティは、イスタンブールの決勝戦をしばしば思い出すそうで、当時を振り返り、ミランにジェラードを呼ぼうとしたことを明かしています。
ただ、「それは不可能なことだった」と、付け加えています。
実際、私もジェラードのインタビューを見ましたが、リバプールから離れるかもしれないと本当に思ったのは、チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョから誘いがあった時、ただ一度だけだと語っていました。
アンチェロッティとしても、リバプールからジェラードを引き抜くことが、どれだけ困難なことかを実感したことでしょう。
でも、今となっては、それもまた美談ですね。
幾多の名将から恋い焦がれられたスティーブン・ジェラード。
どんな誘いがあっても、リバプールのユニフォームを脱がなかった男は、いつリバプールへ帰ってくるのか。
もしかしたら、そう遠くない日に、私達はまたキャプテンの姿をアンフィールドで見ることができるかもしれませんね。
その日を楽しみに待つことにいたしましょうか。