
Craig Bellamy
徒然なるままに、かつてリバプールに在籍をした選手達を取り上げています。
これが第4回となり、かなり個性的な選手を取り上げたいと思います。
元ウェールズ代表でもあるクレイグ・ベラミー。
ベラミーはウェールズ・カーディフ出身で、実はリバプールには2度加入しています。
1度目は2006–2007シーズンで、このときの指揮官はラファエル・ベニテス監督。
1シーズンのみ在籍し、その後ウェストハムへ移籍しています。
2度目ですが、2011–2012シーズンのことで、当時の監督はキングことケニー・ダルグリッシュ。
マンチェスター・シティから復帰をした形であり、ベテランとしてチームに貢献を果たしました。
ベラミーは、高速ドリブラーとして知られ、ウイングやセカンドストライカーとして起用されることが多かったのですが、気性が激しいことでも有名でした。
その分、プレーにも熱いものがあったのですが。
リバプール時代のエピソードといえば、俗に言うところのゴルフクラブ事件(2007年)があります。
ゴルフクラブ事件って何だ!?という方々もいらっしゃることと思います。
概要としては、チャンピオンズリーグのバルセロナ戦を前にしたキャンプで、チームメイトのリーセと揉めてしまい、ゴルフクラブでリーセを殴打したという報道が出てしまいました。
その後の試合(2007年2月21日)、カンプ・ノウでのバルセロナ戦でベラミーはゴールを決めており、その時には何とゴール後のセレブレーションでゴルフスイングを真似しており語り草に。
そのパフォーマンスをしているとき、近くにはスティーブン・ジェラードもおりました。
事件そのものには否定的な見解もあり、実際には和解をしていますが伝説的エピソードとなっています。
リバプールにおいてベラミーは、タイトル獲得にも貢献しています。
カーリングカップ(現:カラバオカップ)で優勝(2012年)を飾っており、とりわけ準決勝のマンチェスター・シティ戦では決勝ゴールを決めており、古巣を相手に重要な活躍をしたものです。
ベラミーは激しい気性だったと書きましたが、実は心優しい面を持っています。
彼はアフリカでのチャリティ活動を積極的に行っており、The Craig Bellamy Foundationというアカデミーも設立しているのです。
気性の荒さとは裏腹に、慈善活動家としての一面もリバプール時代から知られており、そういった影での活動はKOPにも知られるようになっていました。
リバプールといえば、全般的に優等生タイプが多いわけですが、その中にあってベラミーは異色の存在でした。
私もゴルフスイングのパフォーマンスをリアルタイムで見ていましたが、あれは忘れることができません。
兎にも角にも破天荒でありつつ愛すべき人物。
それがクレイグ・ベラミーなのです。