プレミアリーグ第16節、アンフィールドで行われたリバプール対ブライトン戦。
ウーゴ・エキティケの2ゴールにより、リバプールは大きな勝ち点3を手にしました。
インテル戦に続いてのクリーンシート達成ということが、特に光りますね。
この試合後、好調を維持するカーティス・ジョーンズが Liverpoolfc.com の取材に応じ、チームの現状、自身のプレースタイル、さらにはリバプールでの200試合出場という節目について、率直な言葉を残しています。
■アンフィールドでの「大きな勝ち点3」
「100パーセント、そうだね」
カーティスは、ブライトン戦の勝利をそう表現しました。
週半ばのチャンピオンズリーグ、インテル戦に続き、リバプールは連戦の中でも、試合の入りから我慢強く戦い抜いたと思います。
それをカーティスが述べています。
「良いチームを相手に、こういう内容で連続して戦えたのは久しぶりだと思う。
でも僕たちには“諦めない”というメンタリティがある。
チャンスが来たら、それをものにする。それができた試合だったね」
■先制点が示した「リバプールはまだここにいる」
今シーズンのリバプールには調子の波があり、対戦相手はリバプールを「勝ち点を狙える相手」と見ていたかもしれません。
カーティスは、その空気を先制点が変えたと語りました。
「最初のゴールが、相手にも、ファンにも、スタッフにもこう示したと思う。
“ここは甘くない”“リバプールはまだここにいる”ってね。
チームとしても、ファンとも、僕達はひとつだ。
サポートはいつだってある。
最初のゴールが、すべてを変えたよ」
またカーティスは、試合の中で押し込まれる時間帯があるのは、プレミアリーグでは当然のことだとしています。
「楽な相手なんて存在しないんだ」
■「嵐を耐え抜けば、その先がある」
ブライトンを相手に2点目が決まった瞬間、カーティスの中には確信があったといいます。
「僕たちはいつも言っているよ。
“嵐を耐え抜けば、その先がある”って。
2点目が入った時点で、これは決まったと感じた。
そこからは引いて、コンパクトに守ったよ。
勝ち点3を持ち帰ることの重要性を全員が分かっていたからね」
リーズ戦での苦い経験があったからこそ、
試合終盤には仲間たちに声をかけたとカーティスは続けていました。
「今日は同じにはならない!とね」
■守ることを楽しみ、クリーンシートを積み重ねる
カーティスは、クリーンシートの意義を強調しています。
「このチームには、ゴールを決められる選手が揃っている。
だからこそ、後方や中盤の選手がより走り、より戦って無失点で終えられれば、
勝利は自然と増えていくんだ」
ミラノでの勝利を「運」と捉える声もある中で、
彼の考えは明確です。
「クリーンシートを保てば、必ずゴールは生まれる。
それが、今の僕達がやるべきことだよ」
■ボールを持つことへの自信
自身のプレースタイルについても、カーティスは率直です。
「ボールを持つことが好きなんだ。
時々、ボールを動かすのが遅いと言われるけど、
それは僕がボールに慣れているからなんだよ。
急いでパスを出して、
味方が苦しい状況になるくらいなら、
自分が引き受けた方がいいからね」
彼は常に適応し、成長を求め続けているように思えますね。
「もっとゴールを決めたいし、アシストもしたい。
監督が選ぶなら出るし、選ばれないならそれも受け入れるよ。
でも、自分がプレーするに値することは、常に示し続ける!」
■リバプールでの200試合~スカウスとして
このブライトン戦は、カーティス・ジョーンズにとってリバプールでの通算200試合出場でもありました。
「本当に、信じられないよ。
初めての試合だったウルヴズ戦を思い出すと、すべてがあっという間だった」
カーティスは、支えてくれた人々への感謝も忘れていません。
「母や家族には感謝しかないよ。
スカウスの子として、(フットボールとは)違う道に進むことも簡単だった。
でも、僕にとっての目標はひとつしかなかったよ。
このクラブでプレーをすることさ!」
「200試合は通過点だ。
ここから、もっと積み重ねていきたいね!」
■リバプールでのカーティスの旅は続く
スカウサーであるカーティス・ジョーンズ。
彼は「別の道を選ぶこともできた」ことを否定しません。
それでも、彼の中で目標は最初からひとつだけだった。
リバプールでプレーすること――それ以外は考えられなかったのです。
また、私がなるほど!と感じたのは、ボールを持ちすぎると言われることもあるが、自分が持ってしまった方が何かといいから的なことを言っていることです。
以前にも私は述べましたが、カーティスはボールコントロールに秀でており、体の使い方も上手い。
ボールを奪われるシーンが非常に少ないことが特徴です。
どうしてもキープしたい場面で、ボールがカーティスに渡ると、ほっとしている自分がいることも確かですし。
リバプールで生まれた人々にとって、リバプール、あるいはエバートンで成長し、マージーサイドダービーに出場することが、どれほど素晴らしい夢であることか。
カーティス・ジョーンズは、その思いを実現しており、彼の夢はまだ現在進行形なのです。