以前から話題にはなっており、この場でも取り上げたことがありますが、今年の夏に開催される東京オリンピックに、リバプールのモハメド・サラーが参加するのか?が、注目を集めています。
これは、国としての考え、フットボールにおけるオリンピックの位置づけなど、多々議論もあることでしょう。
ところで、この件について、エジプトのU23チームを率いるショーキー・ガリブ監督が、モハメド・サラーを招集する意向を示したとのこと。
モーが出場するとなれば、勿論オーバーエイジ枠ですが、もし本当にモーが東京へ来るならば、プレシーズンのトレーニングに参加することは出来ず、当然休養も取れません。
事実上、プレミアリーグの開幕に間に合わないという事態となります。
同監督は、エジプトにおけるモーの特別な存在意義について述べており、呼びたい意向をKing Futというメディアに語ったそうで、エコーも報じています。
ただ、しっかりと読むと、その意向は、「まだ、彼(モハメド・サラー)には伝えていない」ということも言い添えています。
要するに、無理強いはしていない。
決めるのは、モハメド・サラー次第という状況になっているということかもしれません。
オリンピックの価値について、私が何かを言う立場にはないし、資格もありませんが、猛暑の日本で代表戦に出場し、十分な休養も取れず、シーズン前の準備にも参加出来ない。
率直に言って、リバプールにとっては回避したいというのが本音でありましょう。
さらに、来シーズンはアフリカネーションズカップも予定されています。
となれば、シーズンを通じたコンディショニングが非常に難しくなり、負傷のリスクも伴います。
ユルゲン・クロップ監督としても、実際頭の痛い問題となりそうです。
やはり、猛暑というところも気になりますね。
出来れば、モー個人の判断に委ねる姿勢を前面に出すことは控えてほしい。
そう思う私です。
プレイヤーが、国とクラブの板挟みになることは、どちらにとってもプラスにはならないことでしょう。
ただただ、モーには良い状態をキープしてプレミアリーグで活躍を続けてほしい。
今言えるのは、それだけです。
あとは、大切なことですから、ぜひユルゲン・クロップ監督ともよく話をして、相互理解を図った上で、取るべき道を決めてほしいですね。