リバプール入りが決まり、7月1日付けで正式に移籍が完了するファビーニョ(ブラジル)ですが、私はかなり期待をしております。
攻守の両面において、大きな貢献をしてくれる予感がするのです。
しかも、ファビーニョは、PKのスペシャリストでもありますからね。
今回は、そのファビーニョについて、あくまで私なりに、そのプレイスタイルを考えてみたいと思います。
ファビーニョは、右サイドバックとしてプレイをしていた時期があり、モナコでは中盤のプレイヤーとして活躍をしました。
私としては、リバプールにおいては、基本的には中盤、アンカー・ポジションが主戦場になるのではないかと思っています。
もしかしたら、ここ数年のリバプールにおける最高のアンカーになる気配すら漂います。
ファビーニョをよく知るブラジルの同朋やユルゲン・クロップ監督が、口を揃えてファビーニョを称するのは、「本当にテクニカルなプレイヤーだ!」ということですね。
そう言われるとおり、ボールタッチが、非常に柔らかい。
また、大きな特徴、ストロング・ポイントとして、パス精度の高さがあげられると思います。
特に、縦に蹴るロング・フィードの精密さは、秀逸だと、私は感じます。
タイプは異なりますが、シャビ・アロンソのようにパスワークを交えてくれるのではという期待も膨らみます。
さらに、これも特筆したいのですが、相手からボールを奪取するセンスが抜群ですね。
ファールをせずに、上手く躯を使ったり、タイミングよく足を伸ばして、相手のボールを奪ってしまう。
これは、リバプールにとって、心強いものになりそうです。
また、右サイドバックも出来るだけに、走力もあるだろうし、ドリブルも出来る、クロスも上げられる。
もはや、どれも高いレベルでの万能選手と申しましょうか。
ファビーニョの場合には、身長も188cmあるとされており、これもまた大きなアドバンテージになりそうです。
ある意味、体格面では、ナビ・ケイタと対照的で、非常に良いコンビになるのではないでしょうか。
これだけテクニックがあり、何でもこなせるとなれば、インサイドハーフでも十分に行けそうですが、前述したとおり、相手ボールの奪取が非常に巧みなため、中盤の底に据えたいプレイヤーだと思います。
時折、スピンをかけたような縦へのロングボールを供給することもありますが、リバプールにはファン・ダイクもいるし、縦へのフィードが出来るプレイヤーが2枚揃うならば、相手にとっては嫌でしょうね。
それも、リバプールの強烈なフロント・スリーがいるからこそですが。
ファビーニョから、ファン・ダイクから、前線の3人へ向けて、長いボールを蹴られたら、相手プレイヤー達は疲労も蓄積することでしょう。
ファビーニョは、リバプールを更にワンランクアップさせる重要なピースになる。
私としては、それくらい期待をしております。
実に楽しみですね。