時を遡り、ジェラードとトーレスのホットラインが最高に機能していた時期。
タイトルこそ取れませんでしたが、リバプールのフットボールは、見ていて楽しい!と思えるものだったと思います。
今、思えば、素晴らしいプレイヤー達も揃っていましたね。
その後トーレスは、何度かの変遷を経て、故郷アトレティコへと帰っていきました。
そういった環境にあることも影響しているのか、リバプール時代のことを少しずつ語り出したように感じます。
トーレスは、スペイン代表では、イニエスタ、シャビ・アロンソ、セスク・ファブレガス等とプレイをし、チェルシーでは、テリー、ランバート、ドログバなどとチームを共にしました。
そんなトーレスが語る言葉を、少しだけご紹介しましょう。
(FT)
多くの偉大なプレイヤーがいる中で、僕はスティーブン・ジェラードと一緒にプレイできた。
一緒にプレイしてきた中で、スティービーが最高のプレイヤーだね。
僕にとって、それが最高の時だったよ。
でも、彼はそれだけじゃない、キャプテンとしてプレイし続けた良き友人でもあるんだ。
彼にとって、リバプールが何を意味しているのか、僕はよく分かっているよ。
だから、彼の最後のシーズンには、トロフィーを取ってほしいと願っていたんだ。
でも、それは出来なくなってしまったね。
彼は、リバプールのために数多くの栄光をもたらして来たから、最後の試合では、ファン達も感極まると、僕は確信しているよ。
ここへ戻ってきたときには、まるで我が家へ帰ってきたような気持ちになったんだ。
ここで過ごしたすべての瞬間を僕は愛している。
すべてのトレーニングセッション、プレイをしたすべての時間、コーチやチームメイトと過ごしたあらゆる時をね。
すごく幸せを感じた日々だったよ。
トーレスがチェルシーへ行くことになったとき、多くのファンは悲しみ、信じられない気持ちで一杯だったことでしょう。
もちろん、キャプテンの心にも大きな何かが刺さったに違いありません。
しかし、時を経て、いろいろな経験を積んだからこそ、「最高の時だった」と、トーレスもはっきりと理解できるようになったとも言えると思います。
プレイヤー同士が抱く友情。
うらやましくもあり、これからもどうか2人とも元気で!と、祈らざるを得ません。
ジェラードとトーレス。
リバプールの歴史に一頁を刻んだ黄金のコンビと言っていいと、私は思っています。