かつて、リバプールの9番を背負った男。
リバプールファンは、彼をこよなく愛し、エルニーニョと呼びました。
フェルナンド・トーレスが、アトレティコ・マドリードからリバプールへやって来たのは2007年のこと。
あの時のことは、今でも鮮明に憶えています。
リバプールでのデビューを飾ったのは、2007年8月11日のことで、以来トーレスは、リバプールでの公式戦に142試合に出場をし、その間81ゴールを決めています。
スティーブン・ジェラードがキャプテンとして円熟していた時代で、楽しいフットボールを見せてくれました。
今日、3月20日は、そんなトーレスの誕生日。
ハッピー・バースデー!エルニーニョ!
トーレスは、1984年生まれですので、38歳になりました。
時の流れを感じます。
トーレスと言って思い出すのは、やはりスティービーとのコンビネーションですね。
8番から9番へ!
このホットラインは、プレミア最高のコンビと言ってよかったとさえ思います。
スティービーは勿論、他のチームメイト達も、何とかトーレスにゴールを決めさせようと、彼の動きを常に見ており、パスを通そうとしていた。
ゴールキーパーのぺぺ・レイナでさえ、前線にいるトーレスを確認しては、時にパントキックでトーレスにボールを送っていたものでした。
トーレスといえば、リバプールでのキャリアを終えるときのことも思い出されます。
リバプールファンは、彼を愛していた分、大きな失望を抱いたことは想像に難くありません。
愛憎という言葉がありますが、トーレスのことを思うとき、私には、その言葉が浮かんで来ます。
ただ、トーレスのキャリアにおいて、最も輝いていた時期、躍動していたのは、間違いなくリバプール時代だった。
そのことは、トーレス自身が一番よく分かっていることでしょう。
現役を退き、インタビューに応じていたトーレスは、「君のキャリアで最高のパートナーは誰?」という質問に、迷いなくこう答えていました。
「スティーブン・ジェラードさ」
時は流れ、今なら彼の誕生日を純粋な気持ちで祝うことが出来ます。
エルニーニョ。
これからも素晴らしい人生を!