華々しくスター達がピッチを舞うフットボール。
幾多の名勝負が生まれ、後世に語り継がれる試合もあります。
一方で、非常に悲しい出来事が時に起こってきたことも事実。
私達は、それを教訓として、皆が安心して観戦できる環境を整えて行く責務を負っていると言ってもいいでしょう。
今から35年前の今日、1985年5月29日は、『ヘイゼルの悲劇』と呼ばれる事件が起きた日に当たります。
ベルギーのヘイゼルスタジアムで開催されたUEFAチャンピオンズカップ決勝の対戦カードはリバプール対ユベントス。
この試合で悲劇は起きました。
試合の開催に当たっては、両チームのサポーター間に混乱が勃発し、39人の尊い命が犠牲となっています。
負傷者は400人を超えるとも言われ、フットボール史に残る悲劇、大惨事となってしまいました。
まずもって、お亡くなりになった方々に、心から哀悼の意を表します。
悲劇は起きてほしくない。
一方で、現実として、こういった出来事があったことを消すことは出来ません。
出来ることはといえば、いかに安心してスタジアムへ足を運べるか?
それを皆で考え、努力、改善を続けて行くということですね。
イングランドで言えば、当時と比べて、スタジアムの安全性は、かなり高くなっていると言っていいでしょう。
しかし、油断をしてはいけない。
お年寄りからお子さんまで。
すべての人々が安心してフットボールを楽しめる環境づくりを。
35年前に起きたヘーゼルの悲劇。
ここから学び、後世にどう活かすか?
そこが問われているのだと思うし、こういった節目の日に当たり、今一度、ファンの在り方を見つめ直してみたいものです。