リバプールのキャプテンを務めるヘンドことジョーダン・ヘンダーソン。
今から１１年前の今日、２０１１年６月９日のこと、ヘンドがリバプールの一員になることが決まりました。
サンダーランドからの移籍ということに。
背番号１４は、シャビ・アロンソから受け継いだもの。
キャプテンのアームバンドは、スティーブン・ジェラードから託されたもの。
こう書くと、順風満帆のように感じられるかもしれませんが、ヘンドは幾多の苦労もし、それを努力で克服して来た人でした。
ヘンドにとって、最も辛かった時期は、おそらくブレンダン・ロジャーズ体制の初期だったと思います。
いわゆる戦力外通告を受け、「他のチームを探していいよ」と言われたことは、以前ヘンド自身が証言をしています。
普通ならば、ここで腐ってしまうのでしょうが、ヘンドは違った。
監督に認められるプレイヤーになるべく、プレイスタイルを変化させていく。
戦力外から一転、リバプールに欠かせないプレイヤーに。
昨年は、ヘンドのリバプール入りが決まって１０周年ということもあり、私もこの場で複数のものを書きました。
そこから引用してみたいと思いますが、まず、１０周年に当たってのユルゲン・クロップ監督の言葉から。
素晴らしいことだ。
それは、素晴らしい成果であり、彼が永遠にリバプールのレジェンドであることは間違いない。
私は、彼を本当に誇りに思うよ。
私達の物語はヘンドの物語であり、私達がトロフォーを掲げたときには、誰もが彼のためにトロフィーを勝ち取りたいと願って来たことが分かったね。
また、昨年のヘンド１０周年にあたっては、オランダ代表のキャプテンでもあるファン・ダイクもコメントを出していました。
ジョーダンは、素晴らしい男であり、素晴らしい人間であり、素晴らしい選手であり、クラブにとって素晴らしいキャプテンでありリーダーだ。
彼に対しては、ポジティブな言葉しか浮かばないよ。
私は、（リバプールと契約する前から）彼と良い関係を築いていたんだ。
クラブに加入する前のこと、私達は同じ代理人だったから、連絡も取り合っていたし、クラブに入るという決断をくだすのに、とても役だったよ。
彼には、とても感謝している。
同時に私は、彼が私のキャプテンであることがハッピーさ。
リバプールのキャプテンを務めるということは、特に大きな仕事であり、彼は素晴らしい仕事をしていると思うよ。
カメラがない場所やピッチ外で起こることは、キャプテンによって整理されることが多いが、人々が気づかないところでやることが、とても多いんだ。
それらを彼は完璧にやっているね。
私達のためだけではなく、チームのためだけでもなく、ここ２年間を見れば、例えばパンデミックの中で、彼がリーグにどれほどの影響を与え、彼がどんなことに取り組んで来たかを見てみようよ。
心優しい彼の態度は、実に大きな功績だね。
さて、新しいシーズンには、ヘンドがトロフィーを掲げる姿を何回見られるでしょうか。
あの小刻みにステップを踏む独特のアクション。
何度だって見たいですね。
ひとつの記念日にあたり。