プレシーズンマッチとはいえ、ドイツの名門にしてヨーロッパの強豪であるバイエルン・ミュンヘンにアウェイゲームで完勝したことは、リバプールにとって非常にポジティブだと言っていいと思います。
いろいろな見せ場がありました。
たとえば、サディオ・マネとモハメド・サラーの両立が機能することも明確になったりと。
さて、いつものように試合後には、ユルゲン・クロップ監督が、とても丁寧に試合を振り返ってのコメントをしてくれています。
その中から、今回はアルベルト・モレノについてユルゲン・クロップ監督が語ったことについてピックアップしてみたいと思います。
ユルゲン・クロップ監督は、バイエルン・ミュンヘン戦でのアルベルト・モレノのパフォーマンスを「とてもよかった」とし、高く評価していました。
このコメントの中で明らかになったのですが、アルベルト・モレノは、前日から腿にちょっとした問題を抱えていたそうです。
しかし、試合当日の朝には改善していたため起用したとのこと。
その期待にアルベルト・モレノがこたえたということでしょう。
攻撃力に関しては、以前から定評のあるアルベルト・モレノですが、バイエルン・ミュンヘンを相手に、臆することなく積極的な仕掛けをしていたと思います。
ボックス付近からのフリーキックの場面でも、あと一歩でゴールというキックも蹴っておりました。
アルベルト・モレノの課題はといえば、ディフェンス力だと言われてきましたが、私が思うには、ディフェンスの仕方というのは、ある程度は指導と繰り返しの練習により、改善できるものだと思っています。
何か、アルベルト・モレノが一皮むけるきっかけがあれば、リバプールにとっても貴重な戦力になり得る可能性も残っているのではないでしょうか。
さて、この夏の放出候補と言われてきたアルベルト・モレノですが、現時点までの状況を見ると、リバプール残留の線が濃くなってきたかな?と、私なりには感じています。
新戦力のアンドリュー・ロバートソンとアルベルト・モレノを適切なシーンで投入する。
ある意味使い分ける。
さらに、安定した試合をしたいときには、ジェイムズ・ミルナーの力を借りる。
このパターンに落ち着くかな?と思う次第です。
となれば、リバプールの左サイドバックについては、ある程度目途が立ってきたと言えそうだし、むしろ今後の検討事項は、右サイドバックとセンターバックでしょうか。
右サイドバックは、ナサニエル・クラインがコンスタントに活躍できれば、問題ないと思うのですが、どうもフィットネスの回復が遅れています。
夏の補強。
今後、リバプールがどのような動きをするかが注目されますね。