0-3のクリーンシートで勝利をおさめたヘルタ戦ですが、だめ押しとなった3点目は、フィリペ・コウチーニョとモハメド・サラー二人による瞬時の崩しによって生まれたものでした。
以前からモハメド・サラーは新戦力として、周囲とのコンビネーションを図ろうという姿勢が見られましたが、短期間のうちに熟成しつつあると言えるかもしれません。
試合後のユルゲン・クロップ監督ですが、いつものように丁寧に受け答えをしていますが、今回はその中からフィリペ・コウチーニョとモハメド・サラーのパートナーシップについて語った部分をピックアップしてみたいと思います。
(Jurgen Klopp)
このように、プレイヤー同士がお互いに理解しあっていると、私はおもうよ。
こういったクオリティーを持ったプレイヤー達がいることは、実にいいことだね。
私は歓んだが、実は予期していたことなんだ。
パスは良かったし、フィニッシュも悪くなかったね。
少し前の話になりますが、私はこの場で、「これまでのプレシーズンを見た上で、昨シーズンと異なる点」というようなテーマのもと、私見を述べさせていただきました。
昨シーズンまでよりも、時に深い位置から前線へ長めのボールを供給するシーンが増えていると感じていたのです。
その起点は、ヘンドでありコウチだった。
こういった形を可能にしたのは、コウチのポジショニングにもよっていると、私は思っています。
ヘルタ戦でモハメド・サラーが決めたリバプールの3点目。
■自陣でボールを持ったコウチが、縦へのロングパス
■相手ディフェンダーを振り切り背後へランニングするモハメド・サラーへとボールが向かう
■モハメド・サラーにボールが渡り、仕方なく飛び出して来た相手ゴールキーパーと1対1の局面をつくる
■モハメド・サラーは、キーパーの頭上をふわりと超える技ありのシュート
このような流れでした。
ほぼ、コウチとサラーの二人で奪ったゴールだと言っていいでしょう。
これまでのリバプールを観てきた上で感じるのは、攻撃のバリエーションが豊富になったなということです。
あとは、ディフェンスの安定感を増すことでしょうか。
モハメド・サラーは、実に早い段階で、リバプールにフィットしてきた。
それは事実として言えそうです。
頼もしい限り。
今回は、コウチとサラーのパートナーシップをピックアップしましたが、いろいろなプレイヤーの組合せで、こういった連携するシーンが多く出てきたとき、リバプールはより階段をのぼったと言ってよさそうです。