ユルゲン・クロップ監督がリバプールにもたらしたもの。
それは枚挙に暇がありません。
確実に結果も出ており、獲れていなかったのはFAカップのみでしたが、今シーズンでそれも優勝!
FAカップ決勝のチェルシー戦は、PK戦までもつれ込んだことはご存知のとおりですが、リバプールは歴史的にPK戦に強いですよね。
ただ、私が不安だったのは、チェルシーサポーターが陣取っているサイドを取られたことでした。
しかし、今のリバプールには、そんなことは関係なかったようです。
リバプールは強くなった。
勝負強さも備えていますが、それは明らかにチームの地力が増したから。
それに、見せてくれるフットボールが楽しくて面白いのですから、何をか言わんやですね。
今一度、FAカップ優勝おめでとう!と言わせてください。
ありがとう!という気持ちで一杯です。
Inside Wembley: 8am BST ⏰ pic.twitter.com/dafbqTfEum
— Liverpool FC (@LFC) May 15, 2022
チェルシーとのファイナル。
ファーストハーフのうちに、エースのモハメド・サラーが負傷交代をするというアクシデントがありました。
何やら、いつぞやのレアル・マドリード戦が脳裏をよぎってしまい・・・。
ただ、成長して来たリバプールは、それを苦にしなかった。
PK戦に関しても、5番目のキッカーを努めたサディオ・マネが決めれば勝利が決まる!というシーンがあったものの失敗。
それでもリバプールは、動揺していなかったことが、チームの成長を感じさせます。
6番目に蹴ったディオゴ・ジョタ、7番目のコスタス・ツィミカスと、非常に落ち着いていましたね。
確実に、チームが成熟して来たことを感じました。
FAカップのタイトルといいますと、以前ここでもご紹介しましたが、スティーブン・ジェラードが奇跡の弾丸ミドルを決めた2006年以来16年ぶりのこと。
リバプールにとって8度目の戴冠となりました。
チームとして成長過程にあるとき、どうしてもプレミアリーグ、チャンピオンズリーグが主眼となり、国内カップ戦をも勝ちきるだけの余力はなかった。
それが今は、身につけましたね。
決勝へ勝ち上がるまで、タキこと南野拓実の活躍もあれば、若手抜擢という実験的なことも試すことが出来ました。
いろいろな意味でポジティブな国内カップ戦2冠だと思います。
2冠を達成した今、次にリバプールが集中すべきはプレミアリーグですね!
マンチェスター・シティが、ウェストハム戦で勝ち点2を落としたことで、俄然最終戦への興味が高まりました。
リバプールが優勝するためには、サウサンプトン戦に勝利する必要があります。
成し遂げたいですね!
また、得失点差で優勝が決まることはなくなりましたので、リバプールはどんな形でも勝てばいい。
プレイヤー達のメンタリティーを信じたいと思います。
プレミアリーグの最終戦が終わりますと、いよいよチャンピオンズリーグ決勝のレアル・マドリード戦です。
決勝の舞台はパリへと移されており、リバプールはその切符も手にした。
この時期に来ても残っている4冠の可能性。
思えば、すごいことですね。
私は思うのですが、リバプールのプレイヤー達は、勝利をする術(すべ)を知ったのではないでしょうか。
昨年の夏、今年の冬と、必要最小限の補強しかしなかったリバプール。
しかし、その手法が成功している。
何も大金を使うばかりが補強ではない。
それがリバプールのやり方ですね。
ひとつの円熟期を迎えているリバプール。
まだまだ、栄光への道は続きます。