■圧倒的な決定力を誇ったリバプール
昨シーズン、プレミア制覇まで、あと一歩まで迫ったリバプールでしたが、その躍進を支えていたのは、何と言っても攻撃力、ゴール数だったと思います。
チームで100ゴールを超え、とにかくルイス・スアレスとダニエル・スタリッジの2人だけでも、今シーズンにおける他のチーム、そのトータルゴールを遙かに上回っていたのですから驚きでしかありません。
そんな爆発力を誇っていたリバプールが、今シーズンは上手く回っていません。
ブレンダン・ロジャーズは、今シーズンのリバプールに問題があったとすれば、それはゴールの少なさだと語っています。
■リバプールの不振を語るブレンダン・ロジャーズ
(BR)
我々は、いまでもフィールドで改善できることを探し続けているよ。全員がフィットして、起用することが可能になれば、競争力を増すことができるだろう。
それにしても、我々のチームにおけるトップスコアラーは6ゴールだ。
3人が6ゴールをマークしている。そして、我々はこの位置にいるんだ。
それが現実だよ。解決策を見つけなければいけないね。
今の我々のチームは、多くのプレイヤーが離脱している状態だ。
だから、メンバー達にあったシステムに変更する必要があるんだ。そう、常に見つけ続けているよ。
もっとゴールを増やすように改善する必要があるんだ。ポゼッションも十分ではなかったね。
そこが鍵だし、我々は早い時間帯で、試合を構築するべきなんだ。しかし、現実には、ボールが回るのも速くないね。
ボールを動かすスピード、試合運びのスピードが不足しているんだ。もっとクイックに試合が出来れば、順位も上がったことだろう。
そして、我々の鍵になるのは、いいプレスが出来るポジションを取るってことだよ。
■選手が全力を尽くす姿をファンは見ている
現実的に見て、チャンピオンズリーグを狙おうとするチームに、二桁得点者が一人もいないというのは、やはり辛いですね。
以前も書きましたが、私は、ダニエル・スタリッジは、少なくとも20ゴールを超えるだろうし、ラヒーム・スターリングも15ゴール前後は行ってくれるのではないか?と、期待していました。
シーズン序盤、ストライカー達から、まったくゴールが生まれない時期がありましたが、あの事実が、チームとしての自信を奪い、負の連鎖に入ってしまったのかもしれません。
しかし、まだ今シーズンの試合は残っている。
今できる最善のことをやり、出場できるメンバーが全力を尽くす。
それこそが重要であり、その上で、仮に結果が惜しいものになっても、ファンはその姿勢を評価してくれることでしょう。
リバプールは伝統的に、決して諦めないというメンタリティーを持っているのですから。