夏の移籍市場を振り返ってみると、リバプールが関心を示しているミッドフィールダーとして、ライアン・フラーフェンベルフの名前は結構早い段階から出ていました。
ただ、リバプールは違う動きをしたようで、紆余曲折を経た後に、フラーフェンベルフの獲得へ向けてバイエルンへオファー。
移籍市場が閉じる最終日に、リバプール入りが決まったという経緯があります。
フラーフェンベルフといえば、アヤックスで開花しバイエルンへ移籍。
しかし、ドイツでの彼には十分な出場機会がありませんでした。
彼が言っていたことを私も書いたことがあるのですが、「僕はただ、フットボールがしたいだけなんだ」という言葉が印象的で。
そのフラーフェンベルフですが、リバプールで幸せに過ごしているそうです。
リバプールは我が家であり故郷だとフラーフェンベルフは述べています。
Liverpoolfc.comへ向けて彼が語った言葉の中には、例えばこんなものもあります。
Ryan Gravenberch
何もかもが上手く行っているよ。
ここへ来られて本当にハッピーだし、やって来て1ヶ月になるけど快適さ。
リバプールへ来られて嬉しいよ。
正直なところ、チームではお互いに仲が良くて暖かく迎え入れてくれるんだ。
何か必要なことがあれば訊ねることも出来て、みんなが助けになってくれるよ。
勿論、僕は監督からシステムのことを学ばなければいけないし、彼が僕に何を望んでいるかを学ぶ必要があるね。
でも、自分がプレイをした試合を見ると、上手く行っているし、僕達はこれからもっと良くなるだろうね。
通常の仕事もそうだけど、コーチ陣と僕はカウンタープレスに取り組んでいると思う。
カウンタープレスこそが、監督が僕に教え込もうとしていることだと思っているよ。
だから、カウンタープレスをメインに考えているんだ。
彼(リンダース)は、試合前やハーフタイムにも僕に沢山の説明をしてくれるよ。
オランダ語が話せる彼がいてくれてよかった。
外を歩けば、You’ll Never Walk Aloneの歌声が聞こえてくるし、ピッチで聞くと特別な気分になるよ。
とても良い気持ちで試合に臨めるね。
ここにいられるのは特別なことだし、僕自身、とても良い気分だよ。
イングランドは、フィジカル面や強度の部分で、僕の国よりも遙かに高いと思う。
レスターとの対戦であれば、彼等はチャンピオンシップだけど、彼等はプレミアリーグにいたわけで、どれだけの激しさかが分かるというものだね。
それに適応する必要があり、僕が今、取り組んでいることだよ。
特に、僕の場合には、昨シーズンはあまりプレイが出来なかったから、適応していかないとね!
ここまでのフラーフェンベルフを見ていると、ボールタッチの柔らかさやターンの上手さが光っていますね。
いわゆる懐の深いタイプのように思えます。
テクニックレベルも高そうだし、あとは彼が言っているように強度の向上でしょうか。
ポジション的な部分で言えば、遠藤航との共存も出来そうだし、良い傾向だと思います。
インサイドハーフでもしっかりとプレイが出来ることを証明して来ていますので。
これからリバプールは、ヨーロッパリーグもあればカラバオカップも待っている。
間違いなくフラーフェンベルフには出番が巡って来ることでしょう。
リバプールへ来て良かった!という気持ちが、もっともっと膨らむことを願っています。