アメリカへ渡り、まずレアル・ベティスとの試合を行ったリバプールですが、ドミニク・ソボスライの得点により1-0の勝利を飾りました。
アシストはモハメド・サラーでしたが、その前に起点となっていたのが新進気鋭17歳のトレイ・ナイオニでしたね。
ナイオニがサラーに出したパスは優しくて、とても味のあるものでした。
プレイぶりを見ていても、随所に柔らかさが感じられ、このまま成長したらどこまで行くのだろう!と私は思いながら彼のプレイを見ていました。
現地でも、ナイオニへの評価は相当高かったようです。
いくつかの海外誌を読みましたが、ナイオニをピックアップしている記事もあり、監督、コーチ、選手、ファンから賞讃されたという記事もありました。
一見、飄々としているようで、キラーパスを出すあたりは憎いですね。
ナイオニですが、2023年9月にレスターからリバプールへやって来た選手で、基本は攻撃的ミッドフィールダーです。
レアル・ベティス戦では、中盤の結構深いポジションでもプレイをしていたし、ある意味どこでもやれるスキルを持っているということでしょう。
また、ナイオニにはリバプールファンが嬉しくなるデビュー秘話があります。
U18のアカデミーからスタートしたナイオニですが、カークビーでのホームデビュー戦ではエバートンと対戦し、ロスタイムに劇的な決勝ゴールを決めています。
エバートンに勝つ!という意味をもう分かっているのでしょう。
ナイオニの才能を見抜いたユルゲン・クロップ監督は、2024年2月に開催されたFAカップのサウサンプトン戦で、アンフィールドのベンチからナイオニを送り出し、生涯忘れられないトップチームデビューを果たしました。
これは、賭けだとか、そんなものではなく、日頃からナイオニのトレーニングぶりを見ていたクロップさんが、これは行けると踏んだからこその起用だったと思います。
トレイ・ナイオニ、どこまで伸びて行くのか!
リバプールファンにとって、大きな楽しみとなりそうです。