ママドゥ・サコーのドーピング疑惑に関するUEFAの処分が間違っていたということは、既に発表されていますが、だからといってサコーが被った不利益が戻って来るわけではありません。
現実問題としては、既にサコーはプレイすることが可能な状況になっていますが、ユーロのフランス代表メンバーに招集される可能性は、極めて低いようです。
フランス代表のデシャン監督が、サコーを呼ぶことはないという趣旨の発言をしています。
やはり、クラブにおいて実戦から遠ざかっており、フランス代表のトレーニングもしていないことから、出場停止が解除されたからといって、いきなり呼ぶことにはリスクがあると考えたと理解することが妥当かと思います。
ご存知のとおり、今年のユーロはフランスがホスト国です。
当然サコーとて、出場したかったことでしょう。
その夢が崩されてしまったのですから、UEFAが課した措置は、一人のプレイヤーの運命を変えてしまったといっても過言ではないと思います。
私が知る限り、サコーの件について、いまだリバプールは公式のコメントは発表していません。
おそらく、一言一句、慎重な言葉を選び、クラブとしてのスタンスをどうするか?を検討しているものと思われます。
サコー本人にとっては、大きく名誉を傷つけられただけに留まらず、フランス代表にも参加できないとすれば、さらに実害がひろがることに。
何ともUEFAの措置は、あまりにも多くの負の影響をサコー、さらにはリバプールへ与えてしまったことになります。
サコーの心中を察するに、その失望はあまりにも大きいことでしょう。
だからこそ、リバプールが発するメッセージに、私としては注目しています。
ひとつ言えるのは、UEFAの処分撤回がもっと早い時期になされていたら、少なくともフランス代表に招集される可能性もあったと思うのですが・・・。
かえすがえすも、サコーにとっては不運が重なってしまいましたね。