プレミアリーグにおいては、近年ビッグ6という呼称が定着していましたが、今シーズンの状況を見ると、その言葉も何やら虚しく響く感があります。
昨シーズンから、リバプールとマンチェスター・シティとの2強の様相を呈していたわけですが、そのリバプールのライバルであるマンチェスター・シティに対し、非常に厳しい処分が科されることがUEFAから発表されました。
来シーズンから2年間にわたるチャンピオンズリーグ出場権の剥奪です。
このことは、BBCをはじめとする英国ほとんどのメディアがトップ記事に持って来ています。
端的にいえば、資金の流れに問題があり、これがFFP(ファイナンシャルフェアプレイ)において『重大な違反』に当たるというもの。
分かりやすく言えば、資金の流れで偽装をし、改ざんをしていたことが発覚したとのこと。
事態を重く見たUEFAは、2020-2021シーズン、2021-2022シーズンにおけるマンチェスター・シティのチャンピオンズリーグ出場を認めない決断をしたものです。
マンチェスター・シティ側は、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴え出ると見られているようですが、以前から資金の流れについては疑惑の目が向けられていたこともあり、処分が翻るか否か?は不透明です。
もし、マンチェスター・シティがチャンピオンズリーグの出場権を失った場合。
しかも2年間にわたる処分となれば、主力を留めておくことに労を費やしそうです。
また、新戦力の獲得にも影響を与えることは必至。
チャンピオンズリーグに出場出来ないクラブへ移籍で行こう!と考えるプレイヤーは少ないでしょうからね。
仮にですが、それでもマンチェスター・シティが戦力を確保した場合、プレミアリーグに集中することになり、それはそれで厄介な側面もはらんでいます。
このニュースは、今後も続報が入って来ることでしょう。
その動向を注視して行きたいと思います。
くしくも、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントがスタートする時期に発表された今回の処分。
マンチェスター・シティのプレイヤー達は、どう受けとめているのでしょうか。