リバプールに在籍するプレイヤーが出てゆくというニュースは、いつだってほろ苦い思いになりますが、昨今における各メディアの論調を見ていると、この夏にリバプールが放出候補としているのは、クリスティアン・ベンテケ、それにマルティン・シュクルテルだ・・・とも言われています。
シュクルテルに関しては、先日のサウサンプトン戦でのパフォーマンスだけで評価をしては可哀想だと思いますが、冷静に考えたとき、放出候補とされても不思議ではない感はいたします。
おそらくユルゲン・クロップは、ジョエル・マティプに期待をしているだろうし、そうなるとシュクルテルがレギュラーポジションを失うという可能性が高いと見る筋も多いようです。
ユルゲン・クロップとしては、来シーズンのトップ4圏内を狙うためには、最終ラインの再構築が必要だと考えているとされ、そのためにはある意味冷徹にならざるを得ないこともある・・・ということでしょうか。
シュクルテルは、長年リバプールに貢献してきた一人ですが、ワンランク上のクラブへと脱皮しようとするとき、あるいは今後の伸びしろという側面で見た場合、どうしても行き詰まり感があるのかもしれません。
別の視点でみれば、たとえばコロ・トゥーレのように、控えでも不満なく出番を待てるプレイヤーのほうが、まだ残留しやすいのかもしれません。
シュクルテル、デヤン・ロブレン、ママドゥ・サコー。
この3人すべてを放出することはないだろうとは思いますが、可能性の問題として、来シーズンのリバプール、その最終ラインは、右サイドバック以外、全取っ替えというケースもゼロではないと言えそうです。
産みの苦しみとも言いますが、一歩階段を昇ろうとすれば、何らかの対処が必要にもなる。
それもまたプロの世界の厳しさでしょうか。