移籍にまつわる話というものは、星の数ほどあるものですね。
ただ、時として「これは決まりだ!」と思わせるものもあります。
2018年の夏、リバプールは当時リヨンに所属していたナビル・フェキル獲得を事実上決めたと見られていました。
当時のことを思い出してみると、破談になった理由は、メディカルチェックで膝に問題が見つかったためとされていました。
私が聞いた話では、リバプールに加入した場合の背番号も既に決まっていたとか・・・。
ところで、そのナビル・フェキルですが、当時のことを語り、心からリバプールへ行ってプレイがしたかったと望んでいたのだそうです。
だから、行くことが出来ないと決まった際には、「本当にがっかりした」と。
ナビル・フェキルによれば、メディカル・チェックには何の問題もなかったそうです。
ただ、代理人との関係性が悪く、リバプール行きが消えた原因は代理人だったとしています。
これは、The Timesが報じているもので、ナビル・フェキルが、あの時いかにリバプール入りを望んでいたかを知ることができます。
真っ暗になった瞬間だったよ。
私は、真実とは異なることを沢山見た。
膝の問題が、リバプールへ行くことにストップをかけたと言われたが、それは真実ではないんだ。
メディカルの際も膝は良い状態だったよ。
私の代理人、アドバイザーに問題があったんだ。
契約が成立しなかった原因は代理人だよ。
勿論、リバプールへ行けなかったことは残念だったし、リバプールは素晴らしいクラブだから、本当にがっかりしてしまったんだ。
ユルゲン・クロップ監督にも会ったが、それは上手く行ったよ。
彼に会った後には、もっとリバプールへ行きたくなったね。
本当に彼はいい人だ。
リバプールへ行きたかったから、(行けなくなったとき)それに対処するのは大変だったよ。
私にとって簡単な時期ではなかった。
また、ナビル・フェキルは、「リバプールのことを思うと悲しくなる」とも語っていました。
ただ、今所属しているベティスで幸せに過ごせているとも。
彼が言うには、ベティスはとても家族的な環境なのだそうです。
リバプールもクラブやそれに関わる人を「ファミリー」と呼んでいますが、もしナビル・フェキルがアンフィールドへ来ていたら、幸せにやれていたかもしれませんね。
ご縁というものがあるのか。
もしあるならば、あの時期のナビル・フェキルには北風が吹いていた。
こういう話を聞いてしまうと、来てくれていればよかったと、単純な私は感じてしまいます。
年齢的には、まだやれるだろうし、またご縁があるならば、今度こそはぜひ赤いユニフォームを纏ってほしいですね。
それにしても、ユルゲン・クロップ監督の人心掌握術とは恐るべし。