ヒルズボロの悲劇に関する陪審員での評決が先日出され、ファン達に責任はないという判断が示されたところです。
リバプールファンにとっては、大きな出来事だし、ご遺族にとっては、ようやくこの時がきたという瞬間だったことと思います。
こういったこともあったからかと思いますが、昨日ホームで試合を行ったニューカッスルは、会場にYou’ll Never Walk Aloneの合唱が響いたそうです。
ニューカッスルの数千人のファンが唱和した光景は、ぞくぞくするようなものであったと聞いています。
ニューカッスルのファン達は、ヒルズボロの犠牲者に敬意を払う意味で、自ら合唱をしたとのこと。
チームを率いるのは、くしくもラファエル・ベニテス。
ベニテスも、その光景を感慨深く見つめていたことでしょう。
また、同時刻にグディソンパークで試合を行ったエバートンですが、ここでもやはり、ヒルズボロの悲劇、その関係者にスタンディング・オベーションが送られたそうです。
ヒルズボロの悲劇の犠牲者の大半はリバプールファンですが、リバプールでは家族でもリバプールファンとエバートンファンに分かれるくらいですから、エバートンファンの中にも、大切な家族、友人を失った方々が沢山いらっしゃることと思います。
ちょっと心あたたまる話ですね。
私としては、ニューカッスルファン、そしてエバートンファンに、ありがとう!と、この場で言いたいと思います。
これぞスポーツマンシップであり、フットボール文化だと言えることでしょう。
なお、ラファエル・ベニテス率いるニューカッスルは、昨日の試合でクリスタル・パレスに勝利したことで、降格圏を脱出しています。