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クラブワールドカップの影響を受けプレミアリーグ夏の移籍が混乱か

かつてはトヨタカップと呼ばれていた大会ですが、今はクラブワールドカップとして開催されています。
正直なところ、クラブワールドカップと聞いて、著者はそれほど燃えられないものがあります。
リバプールとは無縁だと思っていたわけですが、ユルゲン・クロップ監督時代にタイトルを獲りましたし、あのときは嬉しかった!

レギュレーションも完全に納得できるとは言えないし、何より日程が厳しい。
遠路への遠征も含まれますから、選手達にとってはかなりの負担になっていると思います。
それでも大会に出場すれば、本能のように選手達は全力を尽くし、ファンも声援を送る。
こういうのをジレンマと呼ぶのでしょうか。

ところで、このクラブワールドカップがプレミアリーグの移籍市場に影響を与える可能性があるといいます。
夏のことで、移籍マーケットを2度に分ける必要が生じるかもしれないと。
報じているのはGuardian。

著者もこの記事を読んだのですが、何とも不公平感が出て来るような印象を受けました。
FIFAは、クラブワールドカップ開催にあたり、今シーズン終了後に暫定的な移籍期間を設ける計画を発表したとのこと。
この移籍期間は、大会に出場するクラブが対象となり、チェルシーやマンチェスター・シティのようなクラブが6月14日の大会開始前に選手を補強し、現在の選手との契約延長を結ぶことを可能にするというのです。

しかし、多くのプレミアリーグのクラブは、この期間中に市場から締め出されることを不満に思っており、不利な立場に置かれないよう、国内の移籍期間を通常より早く開始することを望んでいたと。
ちなみに昨年夏の移籍市場は、6月14日から8月30日まで開かれていた形でした。

クラブワールドカップに参加しないクラブが不満に思っていることも関係したのか、FIFAは現在、クラブワールドカップ出場チーム向けに設けられた暫定的な移籍期間(6月1日から10日まで)を影響を受けるリーグに所属するすべてのクラブに適用することを承認したといいます。
しかし、FIFAの規定では移籍期間の最大許可日数が89日と定められているため、プレミアリーグが夏の間ずっと移籍を認めることは不可能となるというのです。
これが何を意味するかというと、6月1日に国内の移籍市場を中断なしで開くと、プレミアリーグは8月末を迎える前に市場を早期閉鎖せざるを得なくなり、ヨーロッパ他国やサウジアラビアのクラブからの遅いタイミングでのオファーに対して無防備な状態になってしまいます。
サウジアラビアの市場が遅くまで開いていることは、結構疑問視されており、さらにプレミアリーグ勢が8月末までも補強が出来ないとなれば、サウジの影に怯えるクラブもありそうです。

そこでプレミアリーグとしては、6月初旬に移籍市場を開き、クラブワールドカップ開幕とともに一時閉鎖し、その後、月内に再び開くことを検討しているといいます。
何やら面々くさいですね。
そもそも、クラブワールドカップ時に短い期間で市場を開いても、やって来た選手がすぐにフィットするとは限りません。
市場の混乱をきたすだけのように思えるし。

昨年10月のFIFA評議会会議の後、FIFAはクラブワールドカップ出場クラブ向けに特例の移籍期間を設けることを発表し、当初は大会に参加するクラブのみに適用される予定でした。
しかしながら、多数のクラブは「移籍市場が開かれるのであれば、すべてのクラブに適用されるべきだ」と考えたことから、このような混沌とした状況になってしまったようです。

夏の移籍市場は、まだ先のことのようで、実際あっという間に来てしまいますね。
FIFAにはFIFAの考えがあるのでしょうが、彼等が推進することは得てして混乱を招きがちであり、今回の件をどう決着させるかもよく見て行く必要がありそうです。
冒頭で書いたように、クラブワールドカップは、参加することは名誉でありつつ、日程面や物理的な移動距離において負荷が重いのも事実です。
何か、良い着地点が今後見つかればいいのですが。

  • B!