時代と共にフットボールのスタイルは変化を遂げ、また監督が標榜する戦術にも違いがあると思います。
ただ、リバプールというクラブに流れるDNAは、脈々と受け継がれているとも感じます。
リバプールといえば、まだイングランドのフットボール界がストロング・スタイルで戦っていた時期に、早くもパスを繋ぐヨーロッパ・テイストを取り込んでいたと、私なりに考えております。
個人的に、世界のフットボールのスタイルを大きく変化させた出来事は、ヨハン・クライフの出現だと思っているのですが、いまや全員攻撃、全員守備が当たり前のようになりました。
イングランドのフットボール界にあって、ヨーロッパでも勝てる!というチームこそが、リバプールだった。
それは事実だと思います。
さて、近年のリバプールにおいて、チャンピオンズリーグを制覇した実績を持つのはラファ・ベニテス監督時代。
いろいろ批判もありますが、ラファ・ベニテス監督が指揮を執っていた時期のリバプールには、強みがあったと思います。
その大きなひとつは、ミドルレンジからゴールを狙えるタレントが多数いたこと。
スティーブン・ジェラード
シャビ・アロンソ
ヨン・アルネ・リーセ
ダニエル・アッガーもそうですね。
今のリバプールは、スピードがありつつ流動性を持ってポジションチェンジを行い、相手を完全に崩してしまうというスタイルを得意としています。
ゆえに、ミドルレンジからのシュートは、ラファ・ベニテス監督時代ほどには、必要ないのかもしれません。
しかし、試合展開によっては、誰かミドルから狙えるキッカーがいると心強いですね。
そういった意味では、現在のリバプールで、ミドルを狙えるのは、フィリペ・コウチーニョとエムレ・チャンあたりかと・・・。
何かの因果か?
二人ともに、リバプールでの将来に不確定要素があります。
ジョルジニオ・ワイナルドゥムやジョーダン・ヘンダーソンも、ミドルを狙えると思うのですが、スティービーやアロンソなどと比較してしまうと、誰か絶対的なキッカーが欲しいなと思うのも事実。
もしかしたら、今のリバプールが一番欲しいのは、ミドルが打てて、キャプテンシーに溢れた存在。
そのように考えていたら、スティーブン・ジェラードが最適だという自己結論に至ってしまい、いかん、いかん!と、思っている次第です。
それほどまでに、スティーブン・ジェラードあるいはシャビ・アロンソの存在は大きかったということでしょうか。
そう思うと、イスタンブールは奇跡ではなく必然だったと。
リバプール。
実に魅力あるチームになって来ているだけに、私としては、ぜひワンダフルなキッカーが欲しいなと・・・。
欲張り日記になってしまいました。
ソーリー。