今日という日が、いつかはやって来るとは知りながら。
自分の感情を言葉で顕す術が、私にはありません。
スティーブン・ジェラード、ラスト・アンフィールド。
どうか、快晴であってほしい。
試合時間が刻々と、近づき、キックオフを迎え、キャプテンの動きを見て、試合終了のホイッスルが鳴る。
そのとき、どんな思いが胸にわいてくるのか?
本当に、わからないのです。
私が、スティーブン・ジェラードという若者に度肝を抜かれ、すっかりファンになったのは、キャプテンがトップチームにあがって来た頃の一つのシーンを見てからです。
あのときのキャプテンは、右サイドの深いポジションにいたと思います。
それが!右サイド奥から、左サイド前線へ、爆発的なパワーと、正確無比の弾道で、サイドチェンジをしたシーン。
これは!すご若者が出てきたものだ!
と、驚きにも似た感慨を抱いたものでした。
時は流れ、サミ・ヒーピアからキャプテンのアームバンドを引き継いだジェラード。
イスタンブールの奇跡。
FAカップ決勝での魂のゴール。
スティーブン・ジェラードのフットボール人生そのものが、ドラマである・・・という感さえいたします。
幾多の栄光をクラブにもたらしたキャプテンですが、失意のときも、何度となくありました。
そのたびに、再び立ち上がるキャプテン。
その姿に、私は畏敬の念を抱きました。
良いときばかりではない。
そうでないときもある。
しかし、そこから何かをつかみ、常に全力を尽くして来たキャプテン。
ありがとう。
スティーブン・ジェラードという存在は、100年に一人出るか?出ないか?というくらいのプレイヤーだと、私は思っています。
そんな偉大なるレジェンドの姿を、同じ時代に見られたことを、幸せに思います。
スティーブン・ジェラード!
ラスト・アンフィールド!
私に出来ることは、しっかりその姿を目に焼き付け、心をアンフィールドへ届けること。
素晴らしい試合になりますように。