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リバプール(リヴァプール)ブログ Liverpoolの1ファンが綴るblog

遠藤航に見るフットボーラーの鑑

Wataru Endo has shown himself to be a true professional.

ボーンマス戦の結果だけを見れば、リバプールにとっては悔しさばかりが残る一夜でした。
その悔しさ、あるいは表現し難い虚脱感は私も同じなのですが、この試合には、スコアと結果の奥に、ひとりのフットボーラーの“姿勢”が刻まれていたように私は感じたのです。

それが、遠藤航

予期せぬジョー・ゴメスの怪我

前半、ジョー・ゴメスが負傷し、試合はさらに難しい局面へと進みましたね。
あれは、ボーンマスに2点目を奪われた直後のことでもありました。
空気が重く、ピッチに立つことが最も難しい瞬間に、遠藤航はベンチから呼ばれたのです。

ボーンマス対リバプール戦の結果と感想(プレミアリーグ第23節)

遠藤にとって12月初旬以来の出場だった

12月初旬以来の出場。
しかも本職ではないセンターバックであり、いきなり試合の渦の中へ放り込まれた形です。

普通なら試合勘がないのであり、どれほど難しかったことか。

それでも、彼は言い訳をせず、試合後、Liverpoolfc.comへこう語っていました。

もちろん、この結果にはがっかりしているよ。
後半は良かったと思うんだ。
2-0でリードされてから、試合に戻ることができて、2点を取ったからね。


最後の10分間は、お互いにチャンスがあって、どちらが得点してもおかしくない展開になったと思うよ。
最後の瞬間に、彼等が決めてしまったことは残念で仕方ない。
追い上げ方は素晴らしかったし、自分達の力を示せたと思う。
ただ、結果だけが本当に悔しいよ。

あるのは試合とチームだけ

ここに、自分の評価というものが入り込む余地はない。
あるのは、試合とチームのことだけなんだ。

遠藤にとって、この出場は決して準備された舞台ではなかったことは明らかです。
むしろ、最も厳しいタイミングだったと言えるでしょう。

ジョーが怪我をして、相手に2点目を取られた直後だったから、僕にとって本当に難しいタイミングだったよ。
もっと攻撃的にいかなければいけなかったね。

崩れかけた試合で当たり前のプレーをすること

それでも、彼はピッチに入りました。
難しかった試合の流れに、迷うことなく自分を溶け込ませていましたね。

いくつかの場面で、彼は冷静に、しかも熱く仕事をしたと私は思います。
派手なプレーはない、ですが、崩れかけた試合のリズムの中で、“当たり前のプレー”を当たり前に続けることが、どれほど難しいかを、フットボールを見続けてきた人々なら知っているはずです。

遠藤は、最後にこう締めくくりました。

僕達が2点を返すまでは、僕自身のパフォーマンスもチームのパフォーマンスも悪くなかったと思う。勝ちたかった。

この一言に、すべてが詰まっているように私には思えます。

出場機会がほとんどない日々。
それでも、彼は“いつでも入れる状態”であり続けてきた。
それは、試合の90分ではなく、ピッチの外にある時間の積み重ねによってしか生まれないものでしょう。

トレーニング。
準備。
そして、呼ばれた瞬間に、チームのために自分を差し出す覚悟。

勝敗は重要、ただ、その向こう側に、こういうフットボーラーがいることを私は見逃したくはありません。
それこそが、リバプールというクラブの“強さ”の一部なのだと思うからです。

巡って来ない出番、続く辛抱の時、それでも遠藤航は戦った。
その姿勢そのものが、フットボーラーの“鑑”であるように思えて仕方ありません。

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