ここ数日、ちょくちょくとシャビ・アロンソの話題をお届けしていますが、今回もほんのちょっとだけ触れてみたいと思います。
リバプールを去った後、レアル・マドリード、そしてバイエルン・ミュンヘンでのキャリアを過ごし、またスペイン代表としても栄光の記録を持っているシャビ・アロンソですが、キャリアを通じて最強だったチームは、2008-2009年シーズンのリバプールだった!と回想しています。
あのシーズンを思い返してみると、リバプールは特にシーズン終盤へ入るにつれ、ものすごい強さを発揮していたし、特筆すべきはシーズンを通じて2敗しか喫しなかったことかと思います。
獲得したプレミアリーグでの勝ち点は86。
優勝してもおかしくない成績でしたが、ドローの数の関係があって、惜しくも2位で終えることになりました。
ただ、このシーズンのプレミアリーグにあって、最も楽しく、面白く、エキサイティングな試合を演じていたのは、贔屓目ではなく、リバプールだったことは間違いないと、私は思っています。
シャビ・アロンソにとっても、あのシーズンは特別な思い出として残っているのですね。
(XA)
このシーズンのリバプールは、本当に楽しかったよ。
たとえば、ぺぺからダニエルへ、ダニエルから私へとボールが回り、そこからはスティービーやフェルナンドへと供給する。
それが、10秒とかからないほどのスピードで動くんだ。
チームにおけるこの基軸は最強だったね。
もちろん、キャラやマスチェラーノなどの一流プレイヤーが他にもいたしね。
スキルが高く、本当に強いチームだったよ。
それに、全員の士気が高くて、誰もが献身的にやっていたね。
結果的にタイトルを獲ることは出来なかったけど、このときのチームならどことやったって勝てる気がしたよ。
実際、ベルナベウでもオールドトラフォードでもスタンフォードブリッジでも勝利したしね。
だからこそ、とても悔しい気持ちがあるよ。
最高のフットボールをして、シーズンで2敗しかしなかったのにね。
だけど、それがフットボールというものなのだろう。
シャビ・アロンソというプレイヤーは、ポジション取りも的確だし、戦術眼に秀でていましたね。
また、シャビ・アロンソというと、あの鮮やかな放射線状のパスワークが有名ですが、地道な動きも怠らない人でした。
たとえば、味方センターバックがボールをキープしているとき、中盤から降りてきて、ボールを引き受けてあげる動きなどは、頻繁に見られたものです。
シャビ・アロンソがいることで、攻撃面だけではなく、最終ラインのプレイヤー達も、かなり助かったことでしょう。
私なりに思い出しても、シャビ・アロンソが言うように、ぺぺ・レイナからはじまる速攻、カウンターはわくわくするものでした。
記録には残らずとも、リバプールファンの記憶に残り続ける素晴らしいシーズンだったのではないでしょうか。