代表関係

ジョエル・マティプの件でユルゲン・クロップが強いフラストレーションを表明 代表とは?


マンチェスター・ユナイテッド戦において、ジョエル・マティプはメンバー入りをしませんでした。
しなかったというより、出来なかったと言ったほうが適切かもしれません。
アフリカ・ネーションズ・カップにおけるカメルーン代表参加を辞退した余波が、ここまで続くとは。

リバプールは公式に、ジョエル・マティプをリーグ戦で起用可能かを早急に確認したいとFIFAへ照会していると発表していますが、その回答はなされておらず、いわば宙に浮いた状態になっているようです。

それにしても、何とも不条理に感じてしまう私であります。
それほどまでに代表へ参加するということに強制力があるのか?と、疑問を持たざるを得ません。

ジョエル・マティプは、足首に負傷を抱えていましたが、既にフルトレーニングを行っており、フィジカル的には実戦で起用できる状態にあるとされ、それでもメンバーに入れることができない現状に、ユルゲン・クロップ監督もフラストレーションをつのらせているようです。

今回のジョエル・マティプに関する件について、ユルゲン・クロップ監督が語っている言葉がLiverpoolfc.comで公表されていますので、ここではその一部を私なりにご紹介したいと思います。

(Jürgen Klopp)

私達の理解では、ジョエルは代表から退いているし、事態を明確にするために、クラブとして出来る限りのことをやっているよ。
しかしながら、いまだ彼がプレイ出来るという確証を得るに至っていないんだ。

正直なところ、実に複雑な状況であり、フラストレーションを感じるね。

彼は、5日間トレーニングをしてきたんだ。
おそらく、今日のピッチに100パーセント立てたことだろう。
私としては、公正なことだとは、とても思えないね。

だが、私達にはこれ以上のことは出来ないし、決定を待っている状態だ。

私達としては、リスクは冒したくはない。
しかしながら、私達は迅速な回答を必要としているんだ。
なぜなら、水曜日には次の試合があるし、その次もあれば、そのまた次もあるのだからね。

永遠に待つなんてことは、私達には出来ないよ。

私達が、この問題を抱えていることは、今や公然のことになっているし、同様の問題を持っているのは、私達のチームだけではないんだ。
トニー・ピューリス(ウェストブロム監督)も、この件について言っていると思うよ。

私は、こういったことはファンにとってフェアではないと思う。
クラブにとっても、チームメイトにとっても、あらゆる面でね!

今の私達は、待つしかない。
試合のことを考えよう。
その上で、試合の後には、私達は再び回答を要求するよ!

ユルゲン・クロップが、いわゆる体制に対して、ここまで発言することは、非常に珍しいケースだと思います。
それくらい、現状がイライラする推移を辿っているということでありましょう。

なお、ユルゲン・クロップが、例としてトニー・ピューリスの名前をあげたのは、ウェストブロムにもカメルーン代表を辞退したプレイヤーがいるからです。

代表とは何か?
この際、しっかりと考えたいものです。

これは、リバプールだけの問題ではないと思います。
そこまで代表チームが強制力を持っているのか?

かなり以前の話になりますが、当時まだ西ドイツだった頃、ベルント・シュスターという才能あふれるプレイヤーがいました。
レアル・マドリードの監督も務めているので、ご存知の皆様もいらっしゃるかと思います。

このベルント・シュスターは、やはり代表に参加することに消極的で、24歳の時期には代表入りを拒み、クラブ一筋を決めていますが、当時私が見聞きした話では、代表には興味が持てず、確執もあったとされています。
しかし、それでも、今回のような騒ぎなど微塵も起きませんでした。

私は、プロのフットボールですから、まずはファンのことを第一に考えるべきだと思っています。
そういった意味では、そのものずばりをユルゲン・クロップが言ってくれたわけですが、カメルーンの対応には疑問が多々あるし、FIFAももっと迅速に調整機能を果たすべきだと思うばかりです。

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