ディルク・カイトが、晴れてリバプールのプレイヤーになったのは、2006年夏のことでした。
そのカイトですが、同年9月20日には、リバプールでの初ゴールを記録しています。
あれから15年が経つのですね。
このゴールですが、プレミアリーグのニューカッスル戦で生まれたもので、会場はアンフィールドでした。
ものすごい速さでゴール前に駆け込んだディルク・カイトは、そのままスライディングをするようにして相手ゴールネットに突き刺しています。
スピードに乗った素晴らしいゴールでした。
あのときのことは、今でも脳裏に焼き付いているし、思わず『空飛ぶオランダ人』という言葉を思い出していた自分がいます。
なぜかふと、ヨハン・クライフの姿がオーバーラップして来たことも事実です。
それほど素晴らしいゴールだった。
リバプール在籍中のディルク・カイトは、公式戦285試合に出場し、71ゴールを記録しています。
しかし、言うまでもなく、彼のチームへの貢献度は、残した数字だけでは語れません。
至る場所でハードワークをする姿は、リバプールファンの胸を打ちました。
監督の立場からすれば、ディルク・カイトほど頼りになるタレントはいなかったことでしょう。
何しろ、どんなポジションであっても嫌な顔ひとつせず、黙々とこなしてくれたのですから。
本来、ストライカーとしてリバプールへやって来たディルク・カイトですが、やがてフェルナンド・トーレスが加入し、後年ルイス・スアレスもチームメイトになる。
必然、ディルク・カイトに求められる役割は変化して行きますが、どのポジションでも優れたパフォーマンスを発揮したオランダ人。
まさに、リバプールのレジェンドですね!