ディルク・カイトが、フェイエノールトからリバプールへとやって来たのは2006年のことでした。
当時、よく言われていたことですが、リバプールはずっとディルク・カイトを欲しがっていたそうで、まさに念願の獲得でしたね。
私は、今でもくっきりと覚えているシーンがあります。
それは、ディルク・カイトがリバプールのプレイヤーとして決めた初ゴール。
あの瞬間のことは、絵として記憶しているし、あのとき自分の感情がどう動いたかもしっかりと反芻することができます。
それくらい嬉しかった。
今から16年前の今日、2006年9月20日のこと、ディルク・カイトはリバプールのプレイヤーとしての初ゴールを決めています。
繰り返しになってしまいますが、16年が経っても、私の中で色褪せることはありません。
このゴールですが、プレミアリーグのニューカッスル戦で生まれたもので、会場はアンフィールドでした。
これは、あくまであの時、私が抱いた感情面ですが、ディルク・カイトのゴールはこう映りました。
スピードに乗ったディルク・カイトがゴール前に走り込み、スライディングをするような形で見事にゲット。
あの時の私は、咄嗟に「空飛ぶオランダ人」という言葉が脳裏に浮かんできました。
(※空飛びオランダ人とは、ヨハン・クライフの異名です)
それくらいセンセーショナルだったし、私にとって嬉しい、嬉しいゴールでした。
リバプール在籍中のディルク・カイトは、公式戦285試合に出場し、71ゴールを記録しています。
しかし、言うまでもなく、彼のチームへの貢献度は、残した数字だけでは語れません。
至る場所でハードワークをする姿は、リバプールファンの胸を打ちました。
監督の立場からすれば、ディルク・カイトほど頼りになるタレントはいなかったことでしょう。
何しろ、どんなポジションであっても嫌な顔ひとつせず、黙々とこなしてくれたのですから。
リバプールのために、常に全力を尽くしたディルク・カイト。
彼が、アンフィールドへの挨拶がわりのゴールを決めた日。
実は、このことを書いていたら、ちょうどLFCがSNSで、そのときの動画をアップしました。
せっかくなので、貼らせていただきます。
A first goal in Red for @Kuyt #OnThisDay in 2006 ⏪🔴 pic.twitter.com/JRd80hpH92
— Liverpool FC (@LFC) September 20, 2022
この当時のリバプールは、今のようにタイトル争いの常連というわけにはいきませんでした。
それでも、見せてくれるフットボールは楽しかった。
良いタレントも揃っていましたね。
リバプールを好きであること。
時に、過ぎ去りし日のことを思い出すのも良いものですね。