この夏、サウサンプトンからリバプールへ加入するやいなや、プレシーズン期間中からすぐさまフィットし、いまやリバプールの攻撃陣にあって欠かせない存在になったサディオ・マネ。
『Goal50 Presented by DAZN』にランクインしたことを受けて、Goalの独占インタビューに応じたそうです。
貧しかった少年時代から今に至るまでのことをマネが明かしています。
ここでは、マネが回想していることのうち、ユルゲン・クロップとの出会いについて語っている部分を私なりにまとめてみたいと思います。
マネは15歳のときに、トライアルを受けるため、セネガルの首都であるダカールへと向かったそうです。
その場にいた大人からは、ボロボロの靴のことやパンツのことを言われたそうです。
しかし、そのときマネが身につけていたものは、自分が持っている中で一番良いものだったそうです。
それでも、マネがトライアルでプレイをはじめると、大人達の反応が激変したと、当時の思い出をマネは振り返っています。
一度、目線をユルゲン・クロップのほうへ向けてみたいと思います。
以前、この場でもご紹介したことがありますが、クロップがマネの才能を見出したのは、2012年のロンドンオリンピックだったそうです。
これは、クロップ自身が語っていることです。
以来クロップは、ずっとマネを見守ってきたと言われています。
貧しかった少年マネが、ザルツブルクで活躍をし、注目を集めはじめていたとき、2014年にサウサンプトンへ移籍するわけですが、実はマネ本人の希望はドルトムント行きだったそうです。
このときには、スパルタク・モスクワからも巨額のオファーがあったそうですが、マネとしては「ぼくにとっては、お金のことよりユルゲン・クロップのドルトムントでプレイをするほうが魅力的だった」と。
ただ、クラブの事情もあり、マネはサウサンプトンへと移籍していくことに・・・。
マネは、当時のことをこう表現しています。
「ぼくは、とっても興奮していたよ。信じられなかったんだ。あのユルゲン・クロップ監督がぼくに会いたがっていると聞いてね」
「ぼくはドルトムントの試合をいつも観ていたし、あんなにも素晴らしい監督の役に立てるなんて!と思ったよ」
結果的に、このときにはクロップとマネが出会う結果にはならなかったわけですが、クロップは常にマネをチェックし続けていたそうです。
一方、マネがこう述懐しています。
「とにかく一生懸命努力をし続けていこう!と、自分に言い聞かせたよ。一生懸命にやっていれば、いつかきっと何かが起こるってね」
「そしてぼくはそれをやり続けた。サウサンプトンへ行き、そこでも良いプレイを続けてきたからこそ、もう一度ユルゲン・クロップ監督に声をかけてもらえることになったんだ」
さらにマネは、ユルゲン・クロップとの出会いをこう語っています。
「フットボール界で最も素晴らしい監督の一人と一緒にやれるなんて、ぼくは本当に幸せ者だよ!」
「毎日、素晴らしい監督の指導を受けることが出来て、今のぼくは、とっても幸せなんだ」
「これは運命だったんだよ」