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リバプールのゴールはユルゲン・クロップによるもの(ロビー・ファウラー)


今シーズンのリバプールは、その攻撃力が高く評価されています。
常に流動的でありつつ、連携が取れており、時に波状攻撃を仕掛けるスタイルは、見ていて飽きることがありません。
ロビー・ファウラーは、今シーズン多くのゴールを決めているリバプールについて、ユルゲン・クロップの哲学によっているものだという趣旨の発言をしています。

近年、リバプールが大量ゴールを生んだのは、あのSAS時代でしたが、今シーズンのリバプールは、明らかにゴールの決め方が異なっています。
特定の誰か・・・ではなく、実に多くのプレイヤーがゴールを決め、あるいは絡んでいます。

プレミアリーグに限って見た場合、今シーズンのリバプールでのトップスコアラーはサディオ・マネで7ゴール。
続いて、アダム・ララーナが6ゴール。
ジェイムズ・ミルナー、フィリペ・コウチーニョ、ロベルト・フィルミーノの3人が5ゴール。
ディヴォック・オリギが4ゴールと、実に6人ものプレイヤーがリーグ4ゴール以上を決めています。

ロビー・ファウラーは、この攻撃のスタイルには、ユルゲン・クロップの哲学が見えるとしています。

特定のスターに頼るのではなく、チームとしてのスタイルを確立することによって、リバプールの攻撃陣が多くのゴールを生み出すに至っているというのが、ロビー・ファウラーが言いたいことかと思います。

よって、リバプールのゴールは、ユルゲン・クロップによって導き出され、結実したものだとするロビー・ファウラー。

個の力が、試合を決めることも勿論ありますが、チーム内で共通認識を持ち、同じ目標へ向かったときの組織、集団は強いものだと思います。

見方を変えれば、そのことに、今ひとつダニエル・スタリッジが自分のポジションを奪い切れない理由が隠されているのかもしれません。

今シーズンのリバプール。
流動的でありつつ、次々に連動して飛び込んで来る動き。
ここに秘訣がありそうだし、だからこそ見ていて面白いのかもしれませんね。

今後、ジョルジニオ・ワイナルドゥムやエムレ・チャンあたりもゴールを重ねて来るようになったならば、実に面白いチームが出来上がりそうです。

ただ、ひとつだけ書き添えたいのは、ユルゲン・クロップの哲学を実現するためには、プレイヤー達の努力、惜しみなく走る気力が必要不可欠。
それを実行している姿、気力は、やはり讃えられるべきもののように思えます。

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