アフリカ・ネーションズ・カップにおいて、カメルーン代表への参加を辞退したジョエル・マティプですが、そのことを理由にクラブでプレイが出来ないという異常事態とも言えそうな状況となっています。
リバプールとしても、再三FIFAに対して要望を繰り返しているようですが、FAカップ3回戦の出場も見送ることになってしまいました。
かなり複雑で、こじれた状況ですが、エコーによれば、リバプールとしては、今日にもFIFAから出場可能との回答が来ることを望んでいるとのことです。
リバプールが、今日にも答えが欲しいとしているのは、当然明日にはスウォンジー戦が待っているからでしょうし、その後もリーグカップ準決勝、FAカップ4回戦と続き、月末にはチェルシーとの直接対決が待っています。
このチェルシー戦を前に、2つの国内カップ戦が入っていることは、どうしてもセンターバックにジョエル・マティプをメンバー入りさせたいという強い希望があることは明白だと思います。
リバプール、そしてジョエル・マティプとしては、既にカメルーン代表を退いているという考えの元、今回の処分対象には該当しないという主張を続けているようです。
それにしても、フットボール界でこういったことが起こるとは、まさにレアケースだと思います。
私も一応、長い間、フットボールを見てきましたが、こういう形で代表とクラブの間がこじれるという事態は、ほとんど聞いたことがありません。
カメルーン代表の頑なさというべきか。
FIFAの調整能力、決断力の欠如と言うべきか。
ユルゲン・クロップは、誰も悪いことはしていないと先日述べていました。
ジョエル・マティプにとっては、完全に出場停止という処分と同様だし、それほど重いペナルティーを科せられるものなのか?という疑問が湧いてきます。
もし、FIFAが今回のカメルーンの主張を是認するならば、もし同様のケースが今後生じた場合、すべてのプレイヤーに同じだけの処分をしなければ不公平になってしまいます。
しかし、そんなことはしてほしくない。
今回の案件をきっかけに、リバプールに限らず、代表とは何なのか?ということを、しっかりと考えてみたいですね。