クラブのプレイヤーとして、またスペイン代表として、幾多の偉大なチームメイトとプレイをし、また好敵手と戦って来たフェルナンド・トーレスですが、ＢＢＣのインタビューにこたえ、「私のキャリアにおいて、スティーブン・ジェラードこそがベストプレイヤーだ！」と語ると共に、プレミアリーグを獲得できなかったことは、「スティービーに、本当に申し訳なかった」という趣旨の発言をしています。
フェルナンド・トーレスが、そのキャリアの中で最も輝いていたのは、贔屓目ではなく、リバプール時代だったと思います。
特に、スティーブン・ジェラードとのコンビネーションは、夢のあるものとして、今でもその光景が浮かんでくるほどです。
おそらく、そのことは、フェルナンド・トーレス自身も、よく分かっていることでしょう。
さて、フェルナンド・トーレスが語った内容について、この場ではその一部をご紹介したいと思います。
（Fernando Torres）
リバプールへ行く前から、私はスティービーの大ファンだったよ。
だけど、彼と一緒にプレイをするようになると、その思いは遙かに大きなものになっていったんだ。
彼こそは、私がプレイをしたことのある中で、最高のプレイヤーだよ。
もう一度、一緒にやりたかった。
私は、スティービーに、とても申し訳なく思っているんだ。
なぜなら、２０１４年にリバプールは、優勝に近づいたにも関わらず、プレミアリーグのタイトルを獲れなかったからね。
このことは、スティービーにとって公平なことではないよ。
スティービーこそが、プレミアリーグを勝ち取るにふさわしい人だったからね。
リバプールを去った後、フェルナンド・トーレスが歩んだ道は、決して平坦なものではなかったと思います。
もしかしたら、「リバプールに残っていればよかった」と、思っていたかもしれない。
しかし、それも含めてフットボーラーとしての人生ですが、時は流れ、フェルナンド・トーレスも当時を冷静に振り返れるようになったのでしょう。
フェルナンド・トーレスにとって、最高のプレイヤーこそスティーブン・ジェラード。
その言葉に、リップサービスはないと、私は確信しています。