フィリペ・コウチーニョがトランスファー・リクエストを提出した。
というニュースが駆け巡っていますね。
真実はどこにあるのか。
それをもっと理解した上で書きたいのですが、あくまで今の時点で思うところを書いてみたいと・・・。
まず、ユルゲン・クロップがリバプールの監督に就任して、まだ間もない頃から、「リバプールにいたくないプレイヤーを留めるつもりはない」という趣旨の発言をしていたことを記憶しています。
また、ユルゲン・クロップ監督は、ドルトムント時代にもチームの主力をたとえばバイエルンなどへ放出してきた事実もありますね。
私の個人的な意見としては、本当にコウチーニョがリバプールから出て行きたいと思っているのならば、残念ですが仕方ないと思っています。
ただし、シーズン開幕前日でのトランスファー・リクエストは、あまりにもタイミングが悪すぎるし、遅すぎるのではないかと。
Sky Sportsが、コウチーニョに近い人物から得た情報として記事にしているのは、コウチーニョが不満を持っているのは、ユルゲン・クロップ監督に対してだと・・・。
その扱いに不満を抱くようになっており、そういう気持ちになって行ったのは6ヶ月くらい前からだとされています。
それが本当ならば、長期契約にサインをした直後からということになりますが・・・。
それほどに、ユルゲン・クロップ監督と仕事をするのが嫌ならば、なぜもっと早く意思表明をしなかったのか?という疑問は残ります。
いろいろ事情はあったのかもしれませんが・・・。
あるいは、バルセロナの猛烈ラブコールが、本当のところは根底にあるのか。
さて、エコーの報道に目を移してみると、一方のユルゲン・クロップ監督としては、プレイヤーを放出するにしても、タイミングというものがあるとしているようです。
同誌が紹介しているユルゲン・クロップ監督の言葉については、概ね次のようなものです。
「監督としてのキャリアの中で、私は多くのプレイヤー達を売らなければならなかった」
「条項があった場合もあるし、それがなかったときもあったよ」
「レバンドフスキーがバイエルンへ行くときには、私達には非常に難しい状況だった。たくさんのことがあったよ」
「私に言えることがあるとすれば、すべてはタイミングなんだ」
「早い段階で聞けていれば、私達はやろうとしたし、プランを切り替えることもできた」
「しかし、シーズン開始の直前になってしまった段階ではね」
事実関係だけに絞れば、プレシーズンマッチにおいて、リバプールはコウチーニョ中心のチームとして調整をしてきたと思います。
それらの準備がゼロになるとまでは言いませんが、相当な時間を無に帰してしまう怖れも否めません。
簡単な決断ではないと思いますが、やはりタイミング的に、非常に悪い時だと率直に思います。
ユルゲン・クロップ監督の立場からすれば、今になって言われても、置き換える時間的余裕がないということなのでしょう。
ただ、私なりに気になっていたのは、今回の騒動の件では、コウチーニョ自身の言葉がまったく出て来なかったことでした。
コウチーニョへのオファーを検討することはないと宣言したFSG。
これが、今後どういう意味をもってくるのか。
本当にコウチーニョがリバプールでプレイする気持ちをなくしたならば、放出やむなしだと、私は思いますが、それにしてもタイミングが悪すぎる。
あと一年間は、がんばってみる。
その上で、出て行きたければ行けばいい。
そんな落としどころかとも思う次第ですが。
ただ、私として覚悟に似た思いを抱いているのは、万が一、コウチーニョが完全にリバプールに見切りをつけ、この夏に絶対に出ていくというならば、その状況下でやるしかないなということです。
とはいえ、その場合には、フィットするまで多少の時間はかかっても、大きな補強は絶対条件かと愚考します。