リバプールの懸案は左サイドバックである。
そう言われ続けてきた日々。
昨シーズンは、当然補強に動くだろうと見られていたところ、ジェイムズ・ミルナーをコンバートし、レギュラーを任せるという策を取りましたね。
今シーズンは、当初からレギュラー・ポジションを勝ち取った感のあるアルベルト・モレノ。
本人の努力も相当なものがあったことでしょう。
さらに、そのアルベルト・モレノが負傷離脱するや、アンドリュー・ロバートソンがしっかりと役割を果たしている姿が印象的です。
アルベルト・モレノとアンドリュー・ロバートソン。
果たして、今後どちらがファースト・チョイスになるか?
少なくとも、左サイドバックにおいて、ターンオーバーが出来る体勢は整ったと言ってよさそうです。
まずは、次節のプレミアリーグ、サウサンプトン戦とチャンピオンズリーグのポルト戦が、日程的に厳しいため、早くも二人のターンオーバーが実現する可能性は大きいと予想します。
アルベルト・モレノの場合は、攻撃力もあるし左足のキックも特筆すべきものがある。
ある意味アグレッシブであり、スリリングでもありますね。
爆発力という点では、面白いプレイヤーだと思います。
一方、アンドリュー・ロバートソンのほうは、ディフェンス面でのポジション取りなど、安定感をもたらしてくれるように思います。
また、あのアーリークロスは魅力。
弱点の少ないサイドバックだと言ってよさそうです。
今後、この二人がしのぎを削ることになると思いますが、ぜひ健全なポジション争いが起こり、お互いにレベル・アップを果たしてほしいと願っています。
また、過日リバプールは、スコットランドの若手、18歳のトニー・ギャラチャーを獲得していますが、こちらもU23のトッテナム戦で、さっそくリバプール・デビューを飾りましたね。
かなり将来を嘱望されているタレントだと聞くし、ぜひトップチームのポジション争いに加わってきてほしいと思います。
トニー・ギャラチャーが成長してくれば、リバプールは左サイドバックの本職を3人保持することになり、万が一の場合には、頼れるジェイムズ・ミルナーの存在もある。
右サイドバックも、ナサニエル・クラインが戻ってくれば、層が厚くなるし、センターバックもファン・ダイクの加入により、枚数的には揃いました。
ターンオーバーという面では、ディフェンスラインは、何とかまわしていけそうですね。
あとは、それぞれのプレイヤーが、より質を高め、強度を上げていくことだと思います。
こう考えてくると、今後リバプールが補強をしていく優先順位としては、アンカーあるいはアタッカーということになるのかもしれません。
サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーが、今や絶対的な存在となっているだけに、彼等が不在の試合で、どう戦うか!
ここが肝になりそうです。
補強に関しては、夏まで待つことになりますが、どうでしょう、アカデミー育ちの若武者達を抜擢する試合があってもいいかな?と、私なりには思うのですが。
誰がスタメンで出ても、強いリバプールを実現すること。
それが目標だし、まずは手始めにサウサンプトン戦、ポルト戦でのプレイぶりに注目したいと思います。