プレミアリーグ ヨーロッパカップ戦

ロングボールを効果的に用いるようになったリバプール


以前、さらりと触れたのですが、最近のリバプールは、キックオフ後、後方でしっかりボールをまわしつつ、前線へフィードする入り方が定着してきた感があります。
試合中でも、時折ロング・フィードがなされ、前線の3人を走らせる戦術ですね。
これが結構、相手チームには効いているようです。

ご存知のとおり、リバプールのフロント・スリーは快足だし、走り出しのタイミングを取ることも上手なので、ある程度の精度さえあれば、ボールを取ることが出来ます。

この傾向が顕著になったのは、おそらくビルヒル・ファン・ダイクがリバプールへやって来てからではないでしょうか。
ファン・ダイクは、間違いなく意識的にロング・フィードを織り交ぜていると思うし、また自信も持っているのでしょうね。

このファン・ダイク効果が、他のプレイヤーにも伝播し、相乗効果を生み出しているように思います。

実際、あれだけ快足の3人が、一気に走り込んできたら、相手ディフェンダーは怖くて仕方がないことでしょう。

リバプールは、実に素早いパス交換ができるチームですが、このようにロングボールも取り入れることによって、攻撃の幅が拡がったように思います。

ローマのプレイヤー達も、そのコメントを見聞きしていると、リバプールのロングボールに苦しんだようです。

ボックス内まで入り込み、狭いエリアでも勝負できるリバプール。
ワイドから攻め上げて、アーリー・クロスを供給することもできる。

さらに、ロングボールを随所に用いることで、攻撃のバラエティーが豊富になりますね。

緻密さと大胆さ。
双方を兼ね備えた戦術を会得しつつあるように思えます。

中盤のプレイヤーに負傷者が相次ぐ中、今後はよりファン・ダイクからのフィードに期待するシーンも出てきそうです。

これで、アダム・ララーナが戻ってくれば、また別の攻め方も出来ると思うし、攻撃面でのバリエーションが豊かになるかと思います。

そのためにも、これ以上負傷者を出さず、負傷中のプレイヤーには、一日も早く元気な姿を見せてほしいと願うところです。

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