幾多の名勝負、激戦を繰り返してきたマンチェスター・ユナイテッド対リバプール。
いつの時代も、両チームのファンを熱くさせてきました。
リバプール、栄光の時代に、その中心プレイヤーとして活躍したレジェンド、グレアム・スーネスは、「私にとっては、今でもイングランド・フットボールで最大の試合だ!」と、この一戦が、いかに特別なものであるかを語っています。
まず簡単に、グレアム・スーネスのことに触れますと、リバプールにプレイヤーとして在籍したのは、1978年~1984年。
ヒゲがトレードマークで、とにかく存在感のある頼もしいプレイヤーでした。
またスーネスは、リバプールの監督経験も持っており、1991年~1994年の間、レッズを指揮しています。
余談ですが、私が子供の頃、実際にスタジアムでスーネスのプレイを観たことがありまして、夢の中にいるような感覚に浸っていたことを、今でもよく憶えています。
そんなスーネスにとっても、相手がマンチェスター・ユナイテッドとなると、今でも血が騒ぐようです。
(GS)
私にとっては、今でもイングラド・フットボール最大の試合だよ!
これは、フットボール・クラブ同士の戦いであるだけではなく、二つの街の戦いなんだ。
私がプレイヤーだった頃を振り返ると、我々がナンバー1のチームだった。
それでも彼等は、我々に近いくらいの、いいプレイヤーを有していたよ。
しかし、チームとしては、彼等は我々に及ばなかったね。
その後、26年、27年と経ち、すべてのことが変わった。
私にとって、彼等との対戦で、一番いい思い出なのは、最初の対戦のときさ。
アンフィールドで、我々が3-1で勝ったのだが、私自身にとって、リバプールでのファースト・ゴールを決めることが出来たんだ。
多分、3試合目か4試合目にあたっていたと思うよ。
我々が、リーグでトップに君臨しているときでも、彼等との試合は、簡単なものではなかった。
たとえば、彼等が5位や6位にいたとしても、簡単な試合になんてならなかったね。
イングランド・フットボールでは、この試合だけは、順位など関係なく、常に激しい試合になる!というものがありますね。
リバプールでいえば、エバートン戦そして、マンチェスター・ユナイテッド戦でしょうか。
スーネスが現役で活躍した頃は、間違いなく、リバプールが王者であり、マンチェスター・ユナイテッドが追う立場だった・・・。
それでも、スーネスが言うように、この試合については、順位など関係なく、常に激戦となり、ドラマが生まれた。
今回は、スーネスの言葉をご紹介しましたが、こんな風にして、クラブ同士の戦いの歴史が、長く語り継がれていくというのは、実に羨ましいことですね。
まさに、歴史と伝統を感じます。
黄金のカードは、もう目の前に迫って来ました。
リバプールのプレイヤー達には、いい意味で、過去の黄金時代を思い出し、堂々と戦ってほしい!
私は、心から、そう願っています。