今年の夏、ローマからリバプールへとやって来たブラジル代表のゴールキーパー、アリソン。
プレミアリーグ初挑戦だということは、しっかりと頭に入れておいてあげる必要はあると思いますが、既に素晴らしいゴールキーパーであることの片鱗を見せてくれていますね。
アリソンの加入は、ディフェンスに落ち着きと安定をもたらすだけではなく、攻撃面においても、リバプールを変える。
私は、そう感じながら、アリソンの存在を見てきました。
ゴールキーパーの仕事としては、第一義的には、自陣のゴールを守ることですが、現代フットボールにおいては、攻撃の起点としての役割も求められるようになりました。
その点、アリソンが送り出すボールは素晴らしいし、特にロング・フィードの正確性は抜群だと思います。
アリソンのロング・フィード一本で、一気にゴールチャンスが生まれるシーンも、今後増えてくるのではないでしょうか。
おそらく、かなり足技も得意にしているのだと思われます。
ゴールキーパーからのフィードといえば、リバプールについて言えば、かつてぺぺ・レイナがいいボールを蹴っていましたが、以来、残念なことに、リバプールには、その一手がなかった。
アリソンの加入により、前線のプレイヤー、あるいは両サイドバックが、思い切って高いポジションへ駆け出すという約束事も結べそうです。
とりわけ印象的なのは、アリソンのロング・フィードのうち、両ワイドの高い位置まで、正確無比なボールを蹴れる部分ですね。
また、弾道が受け手にとって優しい。
リバプールには、走力に優れたタレントも多く、これは大きな武器になると思います。
アリソンの加入は、まさにリバプールのディフェンス強化のためですが、新たな攻撃のピースを得たとも同時に言えそうです。
今後、どんどんプレミアリーグの水にも慣れてくると思うし、期待は膨らみますね!
アリソンがやって来たことにより、リバプールは、攻守両面において大きなピースを得た。
そう言っていいと思います。