ユルゲン・クロップにとって、リバプールあるいはイングランドのローンのやり方は、疑問に映っているようです。
若手を沢山獲得し、世界各地にローンで出すという手法は、チェルシーが代表例としてあげられますが、リバプールも近年、多くの若手を他のクラブへローン移籍で放出しています。
クロップの考えとしては、特に若手は、クラブ(リバプール)の元に置き、しっかり育成していくことが重要だというもののようです。
(JK)
もちろん私は、ローンで出ているプレイヤー達を見続けているよ。
私は、イングランドのフットボールを学ぼうとしている。
なぜなら、他の国とは、かなり異なるからだ。
リバプールは、ここ数年だけの間にも、20人から25人のプレイヤーをローンで出しているね。
そういうことは、ドイツでは、ほとんどないよ。
しかし、イングランドでは、それが普通なんだ。
時間を見つけては、私はローン先のプレイヤーを見ている。
オジョを見に、ウォルバーハンプトンまで、足を運んだが、彼はプレイしていなかった。
ローンで出ているプレイヤーを見ていくことも、私達の仕事なんだよ。
決断をしなければならない時が来るだろうね。
若手プレイヤーをよそのクラブへローンで出すことが最善なのか、今の段階では、私は確信が持てない。
私が思うに、そういうことは、若者にとって、必要以上のプレッシャーがあるのではないかな。
経験豊富なプレイヤーと、毎日一緒にトレーニングをする中で、自分の優れているものを見せる。
みんなが、ホームにいて、次のステップへ進んでいくことが期待されているんだ。
多分、私達は、もうちょっと落ち着いて、彼等若手を長い目で見てあげる必要があるんじゃないかな。
そして、セカンドチームでプレイをさせ、チームの中で成長させていく。
将来を見据えて、私達はやっていかないといけないね。
クロップは以前も、イングランドのローンの在り方がよく分からないという趣旨の発言をしていました。
おそらく、クロップタイプの監督は、若い時期こそ大切であり、しっかり自分達が見ていくべきだ!という考えなのでしょう。
そういえばクロップは、アカデミーのトレーニングを見にいくことが好きで、頻繁に足を運んでいると聞きます。
つい先日は、コナー・ランドールが劇的なデビューを果たしましたが、これからも続くプレイヤーが出てくるかもしれませんね。
そんなクロップにとっての関心事のひとつが、現在ローンに出ている若手達。
若手を育てることに定評のあるユルゲン・クロップならではの哲学だと思うし、来年の夏には、これまでの手法も変化を遂げる可能性もありそうです。